日本の暦

我が国最初の暦は宋(そう)の時代の中国から伝わった
持統天皇(41代・690)の時代である
その後陰陽頭(おんようのかみ)の手により何度も改暦が行われた
初めて日本独自の暦が採用されたのは江戸時代になってからだという
幕府の天文方の手による天保13年(1842)にそれまでの微妙な狂いを訂正した極めて精緻なものであった
それでも改暦のためには朝廷の陰陽頭(おんようのかみ)の土御門家(つちみかどけ)を通してのものだった
これが太陽太陰暦(たいようたいいんれき)の最後になった
それを今、世間では旧暦という

明治5年(1872)になって、新政府は欧米先進国で採用している太陽暦(グレゴリオ暦)を取り入れることを決めた
明治5年12月3日になるべき日が明治6年に1月1日になった
現行の暦である、旧暦に対して新暦と言ったりもする

地球上の人は裏におろうと南におろうと、表の人と同じ月を見ている
月の姿は公平に明確にしかも毎日違う姿を見せてくれる
約29日と12時間で地球と月は同じ関係に戻る
太古の地球人は間違いなく月を見て暦のある暮らしを始めたことは想像できる
同じように太陽と地球の関係も365日と約6時間で同じ位置関係に戻ることを発見した

しかし、残念ながら太陽と月は衛星関係にない
月の周期(29.5)と太陽の周期(365.25)とは約12倍と11日である
ずれてはいるが適当なずれである
月の満ち欠け12回チョットとで季節がきちっと戻ってくる
太陽と地球との関係を基準にすれば文明を暮らしやすいということに(古代人が)気づいたのが暦である
そのことを分かった上で月を中心でも太陽が中心でも自分たちにとって共通に都合がよいのがいいわけである

言われなくとも日本国民全員が暦を知っている
暦は一番の科学なのだ
実生活の中で、今日が何月何日かを知れば暦の9割は知ったことになる
残りの1割は好みでもいい
しかも季節の移ろいもこの暦で十分だ
今年のサクラの開花は3月30日、そうか平年並みなんて台詞は何の換算もなしに十分理解できる
だから星座だって、暦どおりに現れる
あまり上手く行きすぎるので、味がないと言って、そこから始まる神秘性が占いとか迷信の世界だと言う
・・この項続く
鯵庵(3.18)

[PR]
by ajiankyoto | 2017-03-18 07:08 | Comments(0)