桜の葉か桜餅の葉か

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年中あるのだが、この時期になるとつい手が出てしまう
桜餅である
桜の葉を塩漬けにした風味が特長である
実はこの餅も関東風(長命寺もち)と近畿風(道明寺もち)という区別がある
こちらのものは道明寺粉というのを使う
水に浸したモチ米を干して、荒く砕いたものを用いるのが特徴である

しかも、形が違うのも面白い
京都では桜の葉の香りを大事にする
このサクラの葉の塩漬けはオオシマザクラの葉を用いることが多い
新鮮な葉をその日のうちに塩漬けにする
静岡県のある町が環境省の「かおり風景百選」にこの時の香りと風景が選ばれている
もちろんそういう産業として成り立っている程の需要がある

京都のそれぞれの店の桜餅の葉がどこからきているかは知らない
かなりの高級品だから葉っぱくらいいいものを使ってるはずだと感じている
嵐山の渡月橋のたもとに桜餅の茶店がある
ここの桜餅は他の店の桜餅とまた違っている
真っ白な道明寺餅を大きな桜の葉2枚で上下をくるんである
小生はこの桜餅が鄙(ひな)びていて好みである
他に餡でくるんだものもあるが、いずれにしろ桜の風味が一杯である

このサクラの葉の香りはクマリンである
「春に桜湯を飲む」でも述べた
塩漬けにして作り出される自然の香り成分である
桜餅の香りはこのクマリンである
嵐山は京都の観光地として余りに有名である
山と川しか眺めるものがないのにシーズンになれば京都の人は近づけない程の人が来る
観光地として何でもある、が
ひょっとしたら嵐山らしいというのはこの桜餅だけかもしれないと思ったりする
写真は友人かいこ氏と写経に行った大覚寺
鯵庵(4.11)

※「春に桜湯を飲む」の記事中、灯油にクマリンを添加してるわけを読者から尋ねられた・・クマリンはある紫外線に照らすと蛍光反応がある。揮発油は油種によって税金が違う。灯油にクマリンを1ppm程度添加していると、灯油を混ぜた軽油などを識別できる。脱税防止が目的・・ということです(鯵庵)

Commented by boushi-fufu at 2017-04-12 08:43
追加解説ありがとうございます。
フェイスブックにシェアさせていただきました。
事後報告ですいません。
いつも、豆知識、大きな粒の豆知識!楽しみにしております。
Commented by ajiankyoto at 2017-04-12 08:53
> boushi-fufuさん
ありがとうございます
fufuさんのブログもお付き合いの幅が広くて楽しみにしてます
by ajiankyoto | 2017-04-11 12:00 | 翁草 | Comments(2)