49日の迷い

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あの世などあり得ないと言うことは簡単である
その通りかもしれないが、それでは皆、救われない
あの世もあってほしいと思う人も多いだろう
あの世を見て来た人が少ないのだから仕方がないが・・
日常そんなことばかり考えているわけにはいかない

今、生きているのを今生という
死後生まれ変わるのを後生という
人が死んで次の生を受けるまでの49日間を中陰という
その間、ことである
安心してはいけない・・生前の善悪はまだ定まっていない
善悪のまだ定まってない者は7日ごとに転生し、7度の49日を経て必ず他所に生まれる説かれてる
悪趣に行く者も、仏の導きにより善所に生まれることを念じて法事を務めるのである
古くから一般庶民にも広がった死後感である

ひょっとすればその間が地獄で閻魔大王に生前の罪を裁かれている時期かもしれない
地獄とは、死者の国であり、六道輪廻(ろくどうりんね)の国でもある
しかし、やがて、ともかくも地獄の「おつとめ」は終わる
人を裁くという閻魔大王は日に三度も灼熱の溶銅を飲んで悶絶するという
地獄で最も苦しんでいるのが実は閻魔大王である
閻魔の裁きは人の悪業の消滅を助けるものである
だからこそ、閻魔は裁きを終えると姿を変えて地蔵菩薩として人々を慰める・・
という

悪行をなした人がそのまま極楽へ行けるとすればそれはやはり不都合だろう
それでも、いずれ仏になれるのならそれは救いになる
悪行は正しく裁くものがあって初めて悪業となる
善をなしてきたとばかり思っていると意外なところで閻魔に暴かれるかもしれない
そういう人の方が多いからこその閻魔様である
だから、仏の導きにより善所に生まれることを念じて法事を務めるのである
してやれることはそれしかない
鯵庵(6.3)

Commented at 2017-06-07 08:15
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by ajiankyoto | 2017-06-03 09:00 | 後生 | Comments(1)