即席カレーは革命であった

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鍋でバターを熱し、一口大の肉や野菜をよく炒める、それに水を加えて煮立てる
いったん火を止めてカレールーを少しずつ入れて十分に溶かしてから、
弱火でとろみがつくまで煮込む・・
「即席カレー」というのはこのカレールーのことだ
戦後すぐに、オリエンタルカレーやハウスやエスビーなどから発売された

それまではカレー粉もしくは様々な香辛料に炒めた小麦粉などを加えて作っていた
意外と難しい作業だった
それに代わって小麦粉にバターや牛脂を混ぜて焼き調味料を加えたものを「即席カレー」とよんでいる
粉末であったり固形であったりする
即席カレーというのはカレーとして完成していることを言う
「即席カレー」という言葉に今は意味がない
家庭で作るカレーはほぼほとんど「即席カレー」であるからだ

これは革命であった
戦後の日本人は家庭でも外でもカレーを食えた時、満腹感と小さな贅沢を味わたものだ
ある意味でスマートで都会的であった
余談ながら、その思い出がカレーライスと言えば洋食だと勘違いするもとなのだ
田舎には野菜があった、即席カレーのルーが手に入ればカレーを作ってもらえた
今に至れば大衆食堂も洋食屋もカレー専門店も学校給食も子供達のキャンプのカレーも全てこの即席カレーなのだ
即席が即席でなければならないわけがその辺にある

日本のカレーは小麦粉を使うところにある
イギリスは昔インドを植民地にしていてカレーというものに馴染みがあった
しかし、同じく戦後の食生活の変化によってカレー料理は衰退していったという
学識者B氏が言うように、イギリスは日本のカレーの本家だったと言うに過ぎない
B氏は言う、戦後独自に進化したのが日本のカレーライスである
それは「即席カレー」の発明(発売)がキーワードになっている
日本人によるの日本人発想である
これが和食でなくてなんだろうかと、小生がブログでもう一度念を押している次第だ
鯵庵(29.11.6)



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by ajiankyoto | 2017-11-06 13:00 | 大衆食堂 | Comments(0)