野菜主義を始めます

当時の野菜などが描かれている
釈迦の涅槃の時の様子を、大根を釈迦にみたてて周りに多くの野菜や果物が描かれている
88種が描かれているが、そのうち野菜の部、だけで50種程度である
伊藤若冲の作品の中に「果蔬涅槃図(かそねはんず)」というのがある
京都国立博物館の所蔵である

伊藤若冲は京都の人、江戸時代中期の奇想天蓋な絵師であるが、実は錦小路の青物問屋の主であった
町年寄りとして錦市場の存続で当時の京都の町奉行所などと大いに掛け合っていた記録が出てきたということだ
その青物商(枡屋源左衛門)であった若冲の力を入れた戯画である
江戸中期寛政年間11代家斉の時代まで生きた
アブラナ科のダイコンやカブが多い
いわゆる京都の伝統野菜と言われるものとダブっているのは当然のことである
博物館にあるだけに博物学的に調査されてもいる

それを参考に読者の参考のため野菜の名を列挙する
ダイコン・スグキナ・カブラ・アカカブ・ショウゴインカブラ・カライモ・ツクネイモ・ナガイモ・タマネギ・レンコン・カモナス・モギナス・ヤマシナナス・マクワウリ・キュウリ・カツラウリ・ニガウリ・ナンキン・シシガタニナンキン・ソラマメ・タマネギ・ワラビ・クワイ・クロクワイ・ユリネ・ミョウガ・ホウズキ・ショウガ・ワサビ・ヒョウタン・トウガン・イトウリ・エグイモ・ハスイモ・ハチク・スイカ・シシトウ・ダイズ・ショウガ・キイモ?等々である
絵からは分からないものもあるようだ
ゴボウ・ネギ・セリがないのは理由が分からないという
もちろんこの当時、ハクサイやキャベツやジャガイモはまだ日本には入ってなかった
それによって江戸期中期に現在の地に錦市場が存在していたことの証になっている
京都近郊で栽培し京都という都市の庶民が普通に食べられるものであったということの意味が大きい

この項続く
鯵庵(29.11.9)

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by ajiankyoto | 2017-11-09 08:41 | 野菜主義 | Comments(0)