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京都バス大原へ行く/市内バス事情⑤

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京都府立医科大学は上京区の河原町通広小路上ル、この地は今は梶井町と言う
明治4年までここに天台宗の三大門跡寺院の「梶井門跡」があった
由緒ある寺院で江戸期は御所に近いこの地に置かれていた
明治維新の際、当時の法親王が還俗して梨本宮家を興すことになったため、
仏像・仏具類を大原にあった天台宗の政所に移された
梶井門跡は洛北の大原に移転、大原の極楽院と一緒になった
これがこの時から「三千院門跡」となる
明治13年(1880)この梶井門跡の跡地に移ってきたのが京都療病院(京都府立医大)である
このくだりは「僧侶が作る病院」という題で往生のカテゴリの中で書いた

京都から若狭の小浜へぬける道は鯖街道と呼ばれる
市街地から小浜で100キロである
大原までの京都バスがこの道を行く
京都駅から約20キロ、ほぼ1時間かかる
街から大原へ行く人(観光客)はこの三千院へ行く人と寂光院へ行く人とに分かれる
三千院は上に書いた、し、歌謡曲で有名だ
一方、寂光院は平家物語の最後の舞台だ
建礼門院の往生の姿が偲ばれる

寂光院は聖徳太子の時代に遡るという尼寺である
もっとも今も尼寺ゆえにそれほど大きくない
バス停から道を行けば、大原の里は寂光院と一緒にあったことが分かる
柴漬けもそうである
素朴すぎる漬物であるが紫蘇を使うことが特徴である
赤紫蘇の葉と塩だけで1年以上つけて乳酸菌発酵させる
それが本当らしいが、そんなもの食った人は少ないだろう
そんなものも見てみたいという人は早速に大原へ向かうべきである
ただし、紅葉の季節が終わった頃が一番いい
鯵庵(29.12.7)




by ajiankyoto | 2017-12-07 10:02 | 路線バス | Comments(0)