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神泉苑は登録商標


今残された神泉苑には、門には東寺真言宗神泉苑の表札
社では善女竜王という竜神さまを祀り、恵方の神様を祀り、ご本尊は聖観音・弘法大師
祇園祭の元、また祇園祭の神輿の渡る晴れやかなところ・・
結婚式場の大きな看板、名物〝うどんちり”の料亭もある
まだまだ、源義経と静御前の出会いの場所
ここの料理屋のうどんちりメニューには「義経」と「静」がある

「うどんすき」というのは大阪地域の郷土料理と言うところ
ところが「うどんすき」をめぐって、大阪の美々卯と杵屋で商標権の争いがあった
けど、その時にはすでに普通名詞化されているという旨の判断が下ったようだ
同じように「うどんちり」も今は大阪のさる店が登録商標を持ったままである
ここでは元祖「うどんちり」と称しているようだ
ダシで食ったり、ポン酢で食ったりで名前が違うとも言うけれど
さりとてうどんすきもうどんちりそもそも厳密な定義はないようである

料理に特許は存在しない
登録商標に関してはなんでも先に申請しておこうという目ざとい人たちも存在する
名前にこだわらざるを得ないのも料理の特色である
他所に盗用される多いことが都の歴史である

一方、神泉苑に踏み込んだ人は強烈な幻滅感を感じるのではないだろうか
これが今の京都の一つの典型
これでもかこれでもかと歴史的京都イメージを詰め込んで、
池には竜の頭の舟が浮かべてあり、鯉やアヒルまでいる
このごっちゃ混ぜ落ち着きの無さは、一体ここは何なのか分らない
ただ、平安京の神泉苑というのはこんなのだったと思う人がおっても言い訳もできない
鯵庵ここまで言ってはスミマセン・・なぜならそれでも国の史跡指定を受けているらしい
神泉苑は登録商標か・・神泉苑は確かにここしか無い
鯵庵(30.5.4)

by ajiankyoto | 2018-05-04 18:14 | 都市 | Comments(0)