2017年 10月 13日 ( 1 )

「憎まれてまだ世にはばかる」に続く
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昼飯にさる中華屋に入って驚いたことがある
それがまた同年輩である
一人でビールや酒を呑んで中華を食っている人に挟まれたことがある
カウンターで両側に大食漢の同年輩に挟まれると席の幅は狭い
必要以上にゆっくり食事する様子はそしり食いの様であった
夜勤明けの労働者でないのは誰にでもわかる
たとえそれがデカダンスであったとしても、客の若きサラリーマンやあるいは安い時間給で働く店員から見てどう見えるのだろうか

ごめん、今時デカダンスは使わない
朝から一日街歩きの文化人風老人
昼間からビールで食らう今は遊び人風老人
その他にも、株屋の前で数字の掲示板を見つめて一日過ごす人もいる
この頃のメーデーやデモで大多数を占める元気な老人たち
これ皆街で出あう同年輩である
この中にはそれでも職を探してハローワークに通う人もいるかもしれない
いずれにしろつい数年前まで都市の経済を支え会社の中で必死で働いて来た人であろう

しかしである、その人それぞれの実際の境遇や懐具合はそこからは何も見えやしない
今までの稼ぎや年金や貯蓄の額とも無関係である
それは「生き方の趣味」の問題である
現在(いま)も違う以上に、過去も違う、もっとそれ以上に先のことも違うだろう
ただ、間違いなく、同じような人生(老後)を暮らすことはないように思う

家族にも社会にも何の役割もなくはばかるその姿のまま、あと何年暮らさねばならないのだろうか
不幸でもないのに人を羨ましく思って暮らすのは嫌だ
やはり不健康で長生き出来ない人もいるだろうし
長生きしたとしたら一人で施設で暮らしているかもしれない
ここまで来て犯罪者に転落する人間もいる
何か絡まっているように見えるけど碇(いかり)ほどのものじゃない
60歳を過ぎればアンカーのない小舟なのだ
おそらくイソップ童話の結果とはきっと違うだろうけど、
それが誰にも本人にも分からないのが人生なのだと、思えてくる
鯵庵(10.13)


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by ajiankyoto | 2017-10-13 14:14 | おとこ編 | Comments(0)