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12月の上賀茂神社は空が青くても時雨れる、そんなところだ
天秤棒に重しをぶら下げてテコの原理でつける樽が置いてあった
「京の上賀茂すぐき倶楽部」とある、すぐきの株を葉とともに樽に漬けるためだ
その後、室に入れて保温し乳酸発酵(にゅうさんはっこう)させる、独特の色合いと味になる
葉も刻んで食す、カブは半月状に薄めに切って食す
京都の漬物はその野菜の特徴を活かしたこったものが多い
漬物文化の、それがまたお正月前の時期にちょうど出回る訳である

昔は上賀茂の農家の女性が街中に売りに来ていたらしい
トラックで市内に店を出しているのがよくあったが、それも今はないかもしれない
真空パックしたものなら市内の大きな漬物屋でならたいてい手に入る
生の新しい上賀茂のものは意外と高い
大体目方で売っているので注意、100gで400円程度、一つで中ぐらいのものなら大体2000円以上はする、大きなものは高いから半分に切ったものが多い気がする

このすぐき、絵を見ていただいた通り、カブである、カブの変種である
カブは中央アジアから中国を経て我が国に伝わってきたとも言うが、奈良時代にはあったようだ
アブラナ科は交雑が盛んにおこなわれるので、江戸時代には多くの種類のカブが各地で作られた
今は日本列島東西合わせて80数種生産されているようである
滋賀県の日野菜や赤かぶ、京都の聖護院かぶらもその一つである
このスグキナもその一つである、が、ほとんどすぐき漬けに利用される
300年前くらいに上賀茂の社家のみで栽培・加工されていたされたという
近代に入って上賀茂の農家でスグキナの種と乳酸発酵の加工の工夫が引き継がれてきた

11月、12月になると一面スグキの畑であるが、それでも多くのスグキが畑に残される
春になればスグキの菜の花の花盛りでもある、種を取るためである
だから、上賀茂の農家では他のアブラナ科の野菜を育てないという
農家それぞれが自分の家のすぐきの優良な種を守っていっているとあった
それが伝統漬物である所以である
しかも、その上賀茂の漬物の発酵菌からスーパーな乳酸菌が発見された
京都の女性の美しさはこれだったのかと言われた??
たかが漬物と言う勿れ・・
すぐき菜もすぐき漬けも京都生まれ、すぐき発酵の乳酸菌「ラブレ」も京都上賀茂の空気の生まれである
少し昔、健康な京都の女性に代わって吉永小百合がテレビコマーシャルをやっていた筈だが・・
すぐきだけで冷酒2合はいける鯵庵(12.16)

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# by ajiankyoto | 2016-12-16 17:49 | 野菜主義 | Comments(4)

情報の99.99%は要らない

知っていることはどうでもいいことばかり
ホームページやブログを始めて思う、世の中の情報の99.99%は知らなくていい情報である
知っておかねばならない情報と知りたい情報とはほとんど重ならない
情報とは空気であると言った人がいるが、それでもまだピンとこない
間違いなく酸素濃度より低い
現に知っていることはどうでもいいことばかりに気づく
インターネットのこの世界だって、WEBサイトの99.99%が宇宙ゴミのように空間をさまよっているだけ
実は私のサイトも・・もはや軌道を離れそう
で、このブログで頑張ろう

それはそうと〝知っておかねばならない情報×知りたい情報×役に立つ情報"となれば天文学的に少ないというのが常識
むしろそのことを知っておればよし?
向こうからやってくる情報は無用の介
あなたは・・ともかくも隣にいる人とイイネをくれる人を大事にしたまえ
情報は自分で拾(ひら)うもの
実はあなたが要らないと思っている中にあって見つけられないのがあなたにとって必要な情報なのである
そんなこんなで、小生はと言えば、ともかくブログの文章を短くしたいと思ってはいるのですが・・なかなか・・スミマセンね
鯵庵(12.15)
松山容子は琴姫七変化です(1960-1962)
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# by ajiankyoto | 2016-12-15 07:56 | Comments(0)

上手なタバコのやめ方

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困ったことに女性の体は男性に比して何百倍も複雑に出来ている
精密機器と同じである
バランスを崩しやすいし故障しやすい
そこに持ってきて特にタバコはホルモンの分泌に大きな影響を与える
妊娠中だけでも禁煙する必要はある

女盛りの50代女性に、妊娠や授乳期の禁煙を説いたとしも意味はない?
精密機器でありながらも、もうそれほどの精密さは必要がなくなっている?
以前にも出演していただいたタバコをなかなかやめられない”今を生きる50代京都の女史”のことである
人に迷惑をかけない暮らし方は出来るかもしれない
タバコの有害論は色々あるけれど女性の美容には極めて有害だ
口の中が不潔になる、まず歯が悪くなる
歯が抜け始めるまでにやめなければやがてそれが命取りになる
清潔は熟女の命ですよと小生は女史を脅かしている
熟女と言えど、まだ精密機械であることに変わりはない

女性は概ね男性より喫煙歴が短い
禁煙外来へ行ったら恥ずかしがらずに長い目に申告した方がいい
健康保険が適用されて、禁煙治療の飲み薬が処方されたら概ねやめられる
飲み薬が出来た、チャンピックスという
脳がニコチンを感じないようにしてしまう薬である
途中でタバコを吸っても美味しくない
一応3か月は薬は飲まなければならない
タバコを持ち歩いても、ほぼ、一週間で手が出なくなる

やめたくないならやめといたらいい
小生も医者に言われた、もう一生タバコを吸わない人間になってもいいな
タバコという人生の小道具に頼らない自分が想像できたらやめられる
それはそれで覚悟のいることなのだから・・
カッコよく長く生きることは所詮難しい
やめられるということを知っておればいい
と、精一杯のアドバイスをしている
鯵庵(12.13)


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# by ajiankyoto | 2016-12-13 17:00 | 翁草 | Comments(3)

ドングリの夢

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知っているようでいるようで知らないのがドングリの夢
ドングリは乾果(かんか)の一種、果皮が固いブナ科の果実全体をさしている
子供達がはかまと言っているのは殻斗(かくと)である
それがブナ科の特長でもある
ドングリの森にはブナやナラ類の明るい森もあるし、シイやカシ類のように暗い森もある

スダジイというのがある
名は余り聞かないという人がいる、常緑である、シイタケのほだ木にも使われる
実は炒って食べられる
イタジイ、ナガジイともいう、一般のシイの木のことである
ジイ(爺)というのは懐かしみを感じるが、スダジイという名の語源を小生は知らない

京都のシイ類の群落は円山公園・清水寺裏、松尾大社裏、法然院・銀閣寺町などが知られている
神域で開発の手が入らなかった所などが分かる
この群落は守られなければならない
もう一つ平地は鎮守の森である
クスノキやシイ類の大木は神社の森に多い
鎮守の森は神のいる世界を区別するための森だ
そんな偶然で京都の森はギリギリ守られている

東山七条の女坂(おんなざか)を上がっていくと新日吉神宮(いまひえじんぐう)にあたる
三十三間堂や今熊野(いまぐまの)神社は後白河院政の法住寺殿(ほうじゅうじでん)の一連の建物である
後白河院が日吉神社(ひえじんじゃ)を祀って新日吉神社とした、今は後白河院も祀る
本殿裏に樹齢500~800年というスダジイの大木がある
新日吉神宮がここに来る前からあったと言われている
京女(きょうじょ)の京都女学院が随分大きくなって校舎が迫っている
明治になって京都女学院も来たが神社も来たから守られたと思う
小生ら夫婦はこのスダジイがかぶる本殿で数十年前結婚の祝詞(のりと)をあげてもらった
おかげで(?)まだ続いている

ドングリも押し花にしてと孫が言う
鯵庵(12.12)


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# by ajiankyoto | 2016-12-12 07:12 | Comments(0)

嵐電のスポンサー

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市内から嵐山までもちろん市バスもあるが京福電鉄も便利である
四条大宮・西院あたりから乗る人が多い
帷子の辻(かたびらのつじ)からは妙心寺・仁和寺・竜安寺や金閣寺方面へもいける
スルット関西なども使えるので便利である
観光シーズンなどには二両編成になるが、それぞれに乗務員がいる
乗降りで市バスが嫌になっている市民にとってはそれだけでもストレスが少ない

今は嵐電(らんでん)という名をPRしている
三条通りの一部で車と同じ路面を走る
市電の町だった京都がいつか市バスの町になってしまった
それゆえ今なお路面電車として走る姿は京都では貴重である
この嵐山線明治43年に運転を開始したという
最初は嵐山電気鉄道という私鉄である
京都電燈会社に引き継がれ、戦争中に都合で京福電鉄と言うのを作って引き継がれた

阪急の四条大宮駅は今は影が薄いが、大阪から来る新京阪電車の終点京都駅であった
嵐電がその四条大宮を起点にしているのはそういう歴史的名残である
新京阪電車がが阪急電車になり河原町まで伸びた
京福電鉄は取り残されたようにどことも乗り入れもなく、今も市電型の電車を地味に走らしている
京津線は今はない、もう一つの京都の私鉄叡山電鉄とともに京阪電車のグループである
ということで、筆頭株主は京阪電気鉄道(43%くらい)である
面白いことに二番目が財務大臣(6%くらい)、所在地はさいたま市、財務省関東財務局である
個人株主が相続するときに物納したということらしい
JRや国などが出資するのを第3セクターと言ったりするが、こちらは民間のまま経営が継続している

ただ、将来にわたってもこの株を大切に持っておいてもらいたいと思う
鉄道事業は観光振興の重要な柱であるが、時には観光地の馬車と勘違いする観光業者も出てくるかもしれない
昔のことを言っても詮無いが・・
大都会ぶって地下鉄などやらずにせめてメイン道路に市電でも復活させておればもっと違った京都になっていたかもしれない
京都の近代化の歴史的シンボルであった市電がごっそり市バスにとってかわったように・・
これからも都市の重要な交通機能がいつ"まま子"にされるかわからないのだ
それまでは埼玉から何も言わないで黙って株を持っておいてもらうのを期待する
鯵庵(12.11)

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# by ajiankyoto | 2016-12-10 19:47 | Comments(0)

必要でない客

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今回の事例は、電話が故障した、電話はつながるがこちらの音声が電波にのらない
滑稽なのである、もしもし・もしもし・もしもし・もしもしなのである
こっちは聞こえているのに相手には無言電話状態になった、あり得ない、ことである
それでなくとも携帯電話の故障に至っては誰にもわかってもらえない
今回は明らかに製品としての欠陥であった

この前の店員はすごかった、ちょっと教えて欲しいと言ったとたん
「兎に角、先に言わせて下さい」と啖呵を切られた
やくざ映画でも仁義きってるのを遮ったら喧嘩になる
とにかく行き間違えば女子店員にクレーマー扱いされる
携帯電話会社が、携帯電話関係が一番クレームが多いと自ら構えている
「一定の条件のもとでこういう事態になる、その一定条件が不明なんだけど・・」
などと言ってたのでは、そんなことに対応できる店員はほとんどいない
その実、操作・設定では苦情の9割の人が、実は自分で変なとこ触っているのである
だから、年寄りはまず先入観の犠牲になる
今回は電話機能の問題なのだから・・店員が試すことが出来たので互いに助かった
近代パソコンの時代になって一番の問題は「再現性」なのだ
そんなこと起こる筈がないことだから毎回きちっと起こってこそ初めて信じてもらえる

携帯電話が火を噴いてもそんな客は長い間クレーマー扱いされたはずである
客でない客はいないはずだ、しかし、時に人を困らせるという客もいる
若き女子店員にとって自分の親以上の年令の人間はそもそも〝必要でない客″である
大きな声を出せば強面の男性店員がすかさず出てくるのは昔からだ
誰でも一つ言い間違えばクレーマー扱いされる、そう、元々必要のない客なのだ
携帯電話会社は今構造的なクレーム対策に悩まされている
が、自ら必要な客と必要でない客とを分けようとしていることに原因がある

”ガラケイ”オンリーの時は使い方も親切に教えてくれた、全てが必要な客だったのだ
携帯電話会社が日本のGDPを引き上げてもいるらしいが、国民の喜びの声は聞けない
テレビコマーシャルを見ればわかる?金が余り過ぎている
スマートフォンになりSIM方式になりで年寄に親切な携帯電話の店舗の時代は終わっている
それは節度がないということなのだが、それは言わない方がいいのかもしれない
それでは、昔の民営化が間違いの始まりだったことになる
ひと言言い忘れた、所定の機能を提供出来ないときは解約金をもらうのはこちらでなければならないのではないだろうか
写真は信州の友人から届いたリンゴ、リンゴはこちらが表である
鯵庵(12.9)

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# by ajiankyoto | 2016-12-09 09:30 | Comments(1)

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工事が始まった、「糺の森(ただすのもり)整備計画」らしい
下鴨神社の表参道周辺地区の整備であることまでは分かる
大がかりな建築工事の名称は「京都市左京区下鴨泉川町プロジェクト」とある
もっとよく見ると和風集合住宅建設として京都市の景観委員会にかけられた開発計画である
何のことはないマンション建築である

下鴨神社の敷地の内、以前研修道場や駐車場としていたところだ
下鴨神社としては定期借地にしたところがせめてのことかもしれないね
50年後には神社に土地を返さねばならないが、それまで毎年8000万円程度入るとのこと
もちろん神様は安泰である
しっぽを切って本体(遷宮や神社の整備)の資金としたいということだ
世界遺産の外だし、
とある、神社にとっては避けられない選択だという

市民もこれ以上何も出来ないなら仕方ないような気がする
タンスの中の着物を質屋に持って走るようもの、止めるわけにもいかん
そういう意味では質入れする着物(遺産)があるからかもしれない
京都の神社、どこも土地だけが財産である
傾いた旧家のように、古都はいつもおだてられてるばかりである
事業主はJR西日本の100%の子会社、駅ビルや商業施設を運営する会社である
設計施工は日本一の建築ゼネコン竹中工務店
大阪や東京の資本が京都の着物(遺産)で儲ける図式にも見える

8000万円台が平均らしい、そんなのを買えるのは京都には少ない
事業主はマンションと言わずにレジデンス(大邸宅)と言うている
世界遺産の隣にレジデンスを持てる人は既に高級マンション何軒も持ってるだろうな
あるいはバブルに浮かれる外国人の投機買いだろうか
そんなことでは地域にとっても治外法権で市民の住環境整備と何の関係もない
いずれにしろ、民と民との経済活動だと言われたら余計な口出しになる
買えないなら余計なことを言うな、と言われるのは目に見えている

竹中工務店が建築請負してるということの信用も大きい
京都市はいつもながら開発業者の書いた景観を承認するだけだ
JRも今は民間会社だから、不動産会社のマネも場合によってはせんといかんかもしれんね
その代り、駅ビルやマンション開発ばかりで手柄たてたからといって
鉄道部門(国民の遺産)の役員にはせんといてな、それだけは頼むで
写真は河合神社、マンション買った人にとっては自分の庭である
鯵庵(12.7)

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# by ajiankyoto | 2016-12-07 19:20 | Comments(1)

余りが体重にきている

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いわゆるやせ薬が効かない
と言うのは”防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)”のことである
目標は内臓脂肪の減量である
医者の栄養指導の言うことを素直に聞ける性格でないことは自分でもわかっている
それでも、しばらく散歩、自転車、目標1万歩の街歩きはまあ継続している
バランスのいい食事もわかっているが、昼もラーメンより定食の方がいいというのは守れなかった
もちろん晩酌は焼酎で通している

薬より運動だ、運動より食事だ、と進んできて
結局、運動も食事も薬もだ、という結論になった
実は薬は数年前から何度も何度もやっているのだが実感と効果がない
内臓脂肪を減らしてやると言われたらどのメーカーも飛びついた
この場合製品名をあからさまに言うのは問題があるが、十年らい色々やった
そういうと薬品メーカーに噛みつかれる・・が
失礼、よく効いて体調はいい
しっかり体重も減らないししっかり体脂肪も増えて行く、滋養強壮の効果が顕著である

小生のかかりつけ医者は意外と科学的で「晩飯減らしたらすぐに体重は減る」と言っていた
結局、小生にとって体重が減るというのは病気だとも言える
食えなくなったらすぐに減るということだ
世の中に人を病気にする薬はないことはないが、3000年の歴史ある漢方処方にある筈はない
小便の方が例えが分かりやすい
小便が出ないことは病気だけど小便が近いのは必ずしも病気ではないのと同じだ

秋が過ぎて冬が来る
栄養指導とやせ薬で、健康に余りが出てきている、もう体重カーブが右肩上がりだ
も一度挑戦する
鍋が美味しくなって、野菜も十分とれる、その代り、せめてやせ薬はやめる
全編、個人の感想です
読者諸兄、漢方は自分でやってもダメ、漢方の分かるいい医者にかからなくてはダメだよ
写真は自家製ユズ
鯵庵(12.6)



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# by ajiankyoto | 2016-12-06 12:00 | Comments(2)

おかめの災難

亀という名だそうだ、阿亀(おかめ)と呼ぶ
鎌倉時代の初め、都の大工の棟梁のご内儀である
長井飛騨守高次という名前を持っていたということだから相当な棟梁である
鎌倉時代の初めに建てられた千本釈迦堂の本堂である
応仁の乱に焼け残った最古の木造建築で国宝になっている

b0355451_09154439.jpg斗栱(ときょうとよむ)という寺社建築に多用される梁を受ける方法がある
夫の柱の長さが合わない失敗を聞いて妻のお亀が助言したという
微妙な表現だが・・
「古い記憶を思い出し『いっそ斗栱をほどこせば』というひと言、この着想が結果として成功をおさめ見事な大堂の骨組みが出来上がったのです」
と言う
必ずしも発明したとも設計したともまた指図したという訳でもなさそうである
だがしかし、お亀は自ら命を絶った
「この身はいっそ夫の名声に捧げましょう」と思ったからである
・・、これが漏れ聞こえ女の提言で棟梁が勤まっているように言われたのでは、という
夫は上棟の時、妻の面を御幣につけて建築の完成を祈念したという
ような話が、京都のお亀伝説としてお亀像と碑が立っている

斗栱(枡組み・ますぐみ)は奈良時代にも使われておりはるかに古くからあった
そんなことで命を絶つというのは解せない話である
お亀がいない方が上手く行くという解決の仕方は人の道ではない
こんな極端な思い込みはお亀("おかめ"ゆえの)独特の感性なのだろうか
作り話であるとしても、バカバカしく哀れである
ただ、お多福(本来は女神)の信仰にかこつけたかった話であろう
お亀の、平たい顔にほお骨がはった顔は古からの日本人の代表的な骨格である
千年たってもそれはまだ続いている、しかも今は醜女(しこめとよむ)を意味している

本当に亀と言う名だったのだろうか
亀という名は一番縁起がいい名である、多くの亀さんに失礼である
ただこの話、飛騨高山の国分寺七重の塔のにも同じような話が伝えられている
こちらは娘だ、八重菊と言う、棟梁は自分のために娘を殺した
その代り娘は天然記念物の大イチョウになった
それにしても何故殺さねばならないのかわからない
こういう伝説の作り方は文学としても臭い、建築には人柱がいるのだろうか??
もちろん建築物が火災にも合わないことは建築主(必ずしも建築会社の願いとは重ならない??)の最大の願いでもある
お亀をたたえる像には、水野建設の他、錢高組・飛島建設・清水建設・大林組などの大手ゼネコンの寄進の名も見えた
なんとなくゼネコンの古風な女性観が見えるような気がして余計な勘繰りをしてしまった
鯵庵(28.12.5)

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# by ajiankyoto | 2016-12-05 08:01 | 翁草 | Comments(0)

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京都鹿ケ谷(ししがたに)の法然院の墓地は手入れが行き届いていつも感心する
そのことは別に書いた
落葉のこの時期、に法然院の書庫蔵を借りて作品展をしていた
それが雨月陶齋(うげつとうさい)氏だ
今は武蔵村山市で陶芸工房を持っている
時々京都まで来てここ法然院でもお世話になっているという
小生も”焼き物見る好き”であるのでいつも遠慮なくふらっと入る
野の草花や果実を色絵で丁寧に仕上げたものが多かった

陶齋さんが声をかけてくれて、お気にいったのを一つ持って帰ってくれ、と言うので
小生迷った末、花入れを一つ選んだ(もちろん買ってくれと言う意味である)
一番小さなもの(値段も)であった
分かり易く言うと、信楽の土で備前のように焼いたと言う
炭化焼締め(これは説明されてもわからなかった?)で灰がちょっとかかって溶けたような風合いである
花入れだから花を入れてもいいが・・
花入れって言いますけど、花を入れるのではなく水を入れるのだよね・・???
小生生意気ながら、花入れだけど水を入れない使い方がいいのではないかと・・

実は陶齋さん、法然院の檀家さんの一人らしい
京都へ来てここで墓参りもしたいと脇に花を用意されていた
60歳前後と察したが、髭の似合う端正な面筋の紳士である
芸術家のいで立ちで少し難しそうな気がしたが、(ひょっとしたら商売だけの時は)話好きなところがあって笑顔が人懐っこい
結局、不思議な人だということで紹介させてもらうことにした

小生は勝手に実用にこだわっている、「陶器は器」である、と小生は思う
入れるものがあるというのが器である、明確な目的がそこにある
ただ、実用だけではないものがある
現に・・
この小さな花いれに液体を入れるか、固体を入れるか、気体を入れるか・・
何でもいいのである
これは焼き物を作った人を一瞬超えられる使用者の論理だ
しかし、いい使い方を考えてください、出来たら・・得意の写真にして送ってください、という話になった
どうでも好きなように使ってみてくださいと小さな器と陶齋さんが一緒になって小生にプレッシャーをかける
その上、ええ写真にせよと言う
自分で言って自分で困っている
いや、それでも何度かは試みるつもりだ
写真を分かる人にはわかってもらえるけど、自分で絵を作ることは焼き物みたいに難しいよね
12月4日の日曜日まで法然院にいるとのこと
写真は、法然院墓地はドングリが雨のように降ってくるところがあった
鯵庵(12.3)


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# by ajiankyoto | 2016-12-03 11:30 | ハロー・ワーク | Comments(0)