人生の中では20歳ぐらいが一番暗いころだと思う
沈むまいと浮木(ふぼく)を求める
勉強には興味がないが就職には十分興味がある
就職活動が忙しいと勉強するのが面倒くさいのだろう
就職してしまうと今度は仕事するのが面倒くさいのだろう
企業に就職したらその日から心を売らなければならない
そんなことにはすぐに馴染めるのに、束縛と他人との付き合いは面倒くさいという
そんな中でもかろうじて10年も勤まれば、今度は慣れた仕事以外は面倒くさいと言う

それは彼の打算に過ぎない
そもそも人生の楽しさは齢とともに高まってくるものだ
30代に入れば概ねどちらかに舵(かじ)を切らねばならない
ただ、今やっとの思いで得たもの(例えば仕事)を犠牲にするのも、マイナスになるのも実は怖くなる、のが自然なのだ
だが、それも打算という

彼女・彼らにとってはこの10数年の成果から言えばコストパフォ-マンスは仕事(就職)が一番
庶民の嫌みを言えば・・お味噌なのだから・・
恋愛などその観点からいえば最悪なのらしい
ましてや結婚など生涯の不採算事項である
そう信じたら性欲すら抑えられるらしい
・・・でもしない訳ではない
両立が出来ることがはっきりしたら結婚もしたいし子供も欲しいという
そんな中で一番嫌なことは結婚に焦っているように見られることだと言う
だから、今は面倒くさいと言う
何のことはない・・恋愛も結婚もいつまでも"おみそ"を期待している

小生も言おう、年取るのが一番メンドクサイ
元に戻すのはもっとメンドクサイ
鯵庵(29.8.1)




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by ajiankyoto | 2017-08-01 10:29 | おとこ編 | Comments(0)

家族は大きい方がいい

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新しい家族を作ろうとした我ら世代は結局は家族を壊してしまったのではないだろうか
家族は本来の最小単位だが
家族は最大の群れだった
家族が皆一緒に暮らせることが一番の幸せである
原始の時代からの本能の一つだろう
だが実際はそうでなかったこともまた多い
社会生活を行うにつれ家族の単位は小さくなっていく

人間に仕事の歴史はもはや3千年になる
家族を守っていくのは男の仕事だった
守るために戦う為に仕方なく離れ離れになったことの大きな不安も
やがて繰り返し学習で克服できる社会になってきた
人間という動物にはそれが一番の苦労だったのに
家族は肉体の痛みを共有するものだ
しかし離れたとたんに痛みは半減する

我ら家族に助けられなかった世代は家族として助ける方法を学習していない
家族を壊す仕組みばかりを作ってしまってために
今度は家族を離れたゆえに生きていけない多くの人たちを作ってしまった
家族の単位は限りなく小さくなってやがて個になっていく
ふがいなく、なさけなく・・
まだ小さい方が暮らしやすかったと誤解している
社会は家族の代わりはしてくれない
しかしもう、戻ることはないだろう
鯵庵(1.5)

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by ajiankyoto | 2017-01-05 07:15 | Comments(0)

アザミ嬢にグッドバイ

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ごっつう昔の物語である
職場の仲間とよく通っていた大阪兎我野町(とがのちょう)の地下のスナックがある
そこに九州生まれのアザミという名前の女がいた
もちろんアザミというのはここだけの源氏名で、中島みゆきに「アザミ嬢のララバイ」(1975)という歌があるやんかと言うと、それで決めたという答えが返ってきた
昼の仕事は聞いたことなかったが、「仕事は何でもします」と言っていた

ジントニックやハイボールを飲みに3年ぐらいは通ったかもしれない
私も気になっていた、はっきり言えば内心好きだった
でも、一応ここでは先輩風を吹かしてるし、かつ自分が結婚したばかりではこちらからは何も言いだせない
暫くして急に仲間の一人が会社を辞めて九州にへ帰ると言い出した
どうするのかと聞いたら、「仕事は何でもします」という答え
アザミ嬢もその頃から店に来なくなった
ママに聞いて驚いた
私の仲間のその後輩と一緒に九州に帰ったということだ
毎日一緒に飲みに来てて気付かなかったかと言われた
ママは、あんたは馬鹿だという
あんたはアザミに聞かせかったのかもしれないが・・
毎日、飲みに来ても仕事の話ばっかり、彼もそこに退屈しアザミと目配せしてたのよ

どうせ、あなたは何もできないし、その割にはいいことしたかも・・と言う
でも、彼は折角の会社を辞めて一生を棒に振ったと若き小生が言うと、
仕事は手段よ、アザミは強い子だと、例えこれから10年かかっても彼とアザミなら間に合う、出直すためには落ちないとダメ・・
最後に、サラリーマンの10年をほる(ほかす)ことはあなたには出来ないし、あなたには分からないことなのよと、ママに言われた

あたしも、まだ世間の男と女のことは分らなかった
それ以上に仕事は手段だと言い切れる力はなかった
スナックにカラオケが入りだす少し前の頃だった
改めてママと一緒にジュークボックスの「アザミ嬢のララバイ」を聞いてみた

余談ながらママは「明美(あけみ)」といった
小生より少し年上だったと思う
思えば小生、それからも年上の女性に多くのことを教えられた
鯵庵(29.6.17改)



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by ajiankyoto | 2016-06-17 21:32 | おなご編 | Comments(1)