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暦の話の前提にもう一度解説が入るのでご辛抱願いたい
ただ、これだけ知っていれば後のことはたいてい理解できる
太陽暦の19年は6939.6・・・日、月の満ち欠けのサイクルで235にあたる
29.53・・×235で6939.6・・で同じ
235ヶ月は19年+7ヶ月であるので太陽暦の19年に7度(約2.7年に1度)閏月を入れればほぼ解消できると言うことになる
これは、紀元前433年にメトンというギリシャの数学者が発見していたものである
これが旧暦の閏月である

2012年に閏3月があり約2年半後の2014年9月に閏9月が入った
そのまた約2年半後の今年2017年の5月に閏5月が続く
太陽暦の今年6月24日は旧暦であれば閏5月1日でもう一度5月が続く
だから今年(平成29年)は夏が来るのが遅くて長いと言うわけではない
そういう人が必ず本を書いているから注意が必要である
むしろ旧暦の季節感が余りにもズレて来たのを一気に修正していることなのだ

旧暦での暮らしとはどんなものだろうか
そんなズレに悩んでいたと思う
日々を暮らす人
月を暮らす人
年を暮らす人さまざまだったのだと思う
天候は摩訶不思議な現象だったろう
二十四節気が言われている限り地球が太陽をぐるっと回っていたことは知っていただろう
暦は共通語である
季節は人それぞれの言葉の感じ方でよかった
俳句のように静かに暦と季節の両方を見ていたものもある
それでなくともたしかに旧暦での季節感を楽しんでいたような気がする
鯵庵(6.16)

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by ajiankyoto | 2017-06-16 07:07 | | Comments(0)

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「日本の暦(2)」に続く
むしろ旧暦時代に太陽暦を学んでいた天文家は占い師以上の仕事が出来た
日食の日を間違ったということで改暦になるぐらいだ
二十四節気もそうである
太陽が一番南下する冬至の日を基準に1年を時間的に24等分したものが二十四節気であり、太陽の位置(地球の傾き)を示すものでもある
二十四節気の1年は太陽暦の1年そのものである

ただ旧暦で言えばは毎年違う日になる
旧暦をたたえるために「二十四節気は旧暦の賜物、旧暦は季節感があっていい・・」などと言い出す
確かに二十四節気(立春・雨水・啓蟄・春分・・・・)は旧暦時代からある
それこそが旧暦が太陽太陰暦と言われる所以である
当初から太陽暦のみであれば、二十四節気は不要だった
月日だけで行けば旧暦では季節感が毎年ずれるから、二十四節気を使って季節感を補っているわけである
そんなものだからなおさら二十四節気(太陽暦)が必要だった
太陰太陽暦(旧暦)を太陽暦で暮らす工夫だったのだから当たり前のことなのだけど・・

この項続く
鯵庵(3.22)




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by ajiankyoto | 2017-03-22 09:24 | | Comments(0)

日本の暦

我が国最初の暦は宋(そう)の時代の中国から伝わった
持統天皇(41代・690)の時代である
その後陰陽頭(おんようのかみ)の手により何度も改暦が行われた
初めて日本独自の暦が採用されたのは江戸時代になってからだという
幕府の天文方の手による天保13年(1842)にそれまでの微妙な狂いを訂正した極めて精緻なものであった
それでも改暦のためには朝廷の陰陽頭(おんようのかみ)の土御門家(つちみかどけ)を通してのものだった
これが太陽太陰暦(たいようたいいんれき)の最後になった
それを今、世間では旧暦という

明治5年(1872)になって、新政府は欧米先進国で採用している太陽暦(グレゴリオ暦)を取り入れることを決めた
明治5年12月3日になるべき日が明治6年に1月1日になった
現行の暦である、旧暦に対して新暦と言ったりもする

地球上の人は裏におろうと南におろうと、表の人と同じ月を見ている
月の姿は公平に明確にしかも毎日違う姿を見せてくれる
約29日と12時間で地球と月は同じ関係に戻る
太古の地球人は間違いなく月を見て暦のある暮らしを始めたことは想像できる
同じように太陽と地球の関係も365日と約6時間で同じ位置関係に戻ることを発見した

しかし、残念ながら太陽と月は衛星関係にない
月の周期(29.5)と太陽の周期(365.25)とは約12倍と11日である
ずれてはいるが適当なずれである
月の満ち欠け12回チョットとで季節がきちっと戻ってくる
太陽と地球との関係を基準にすれば文明を暮らしやすいということに(古代人が)気づいたのが暦である
そのことを分かった上で月を中心でも太陽が中心でも自分たちにとって共通に都合がよいのがいいわけである

言われなくとも日本国民全員が暦を知っている
暦は一番の科学なのだ
実生活の中で、今日が何月何日かを知れば暦の9割は知ったことになる
残りの1割は好みでもいい
しかも季節の移ろいもこの暦で十分だ
今年のサクラの開花は3月30日、そうか平年並みなんて台詞は何の換算もなしに十分理解できる
だから星座だって、暦どおりに現れる
あまり上手く行きすぎるので、味がないと言って、そこから始まる神秘性が占いとか迷信の世界だと言う
・・この項続く
鯵庵(3.18)

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by ajiankyoto | 2017-03-18 07:08 | Comments(0)

中秋の名月(2016)

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今年の中秋の名月は9月15日である
旧暦では7月・8月・9月を秋と、8月15日を中秋とした
月の周期は平均29.53・・日である、もちろん整数ではない
月の初めは朔日(ついたち)である
新月である、その日に月齢0を含む日である
それから14日たったのが15日であるが・・
正しくは14.76日で満ちるわけであり、0.76日分は遅れることになる
その上、月の軌道は正しい円ではないためになおずれることもある

今年の9月1日の月齢は29.7(その日のうちに0になる)、2日は0.7で、15日中秋の名月は13.7となる
16日は14.7で17日は15.7である
月齢とは月齢0(黄経差0度)の瞬間からその日正午までの日数を月齢と言っている
満月は月と太陽の関係(黄経の差が180度)で決まる、その時に日本から月が見えるとは限らない
今年は満月は17日ということになって、満月が中秋の名月から2日遅れてやってくると言うことだが・・実際はそんなこと気にしなくとも遜色はない
そのころはどうせ昼間は月は地球の反対側にあるのだから・・
中秋の名月とは、秋分を含む月(旧暦)の15日(旧暦)に出る月のことである
秋分は9月の22.23.24日のいずれかであるから、その計算で行くと早ければ新暦(太陽暦)の9月7日から遅ければ10月8日の間にくる
秋分の日が旧暦の1日になるか30日になるかで幅は決まる
今年の秋分は9月22日で旧暦8月22日に当たるので旧暦8月の15日がそのまま9月15日となった訳である

地球にとって月は無くてはならぬものである
同じ満月でもこの頃の月の角度と高さが月見にはいいのだろう
あの大きさと明るさに感じるところは多いが、月の引力が人間に影響を及ぼすほどのものではない
しかし、女性には月の引力がまか不思議に働くと信じている人も多い
同じ日でも地球の裏側で見た月より膨らんでくる
そう思えば月の姿は神秘的で、日本全国離れても同じ姿を見れることがロマンチックなのである

旧暦は基本的に月の満ち欠け(月齢)を基本として組み立てられたのもである
ロマンティストには悪いけどついでだから言うが中秋の名月の日は必ず「仏滅」である
何故かって旧暦の8月は前日に関わらず「友引」から始まると決めているのが六曜である
16日は「大安」である、ただ順番に回ってくるだけである
だから旧暦で暮らしていると六曜というのは固定的で神秘性が何もない
明治に暦が太陽暦に変わった時からズレを楽しむために流行り出したものなのだ
主役でなくなった月にあやかろうとしているようなところがある
六曜は単にそういものだということも・・
時に斜め目線の悪態が趣味である小生としては言っとかないといけないと思って言うときます
写真はヒガンバナ
鯵庵(9.13)

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by ajiankyoto | 2016-09-13 09:52 | Comments(4)