クルミの殻は固いけど


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10年も前になる、小生がお世話になっていた会社のことである
会社を揺さぶる事件があってその結果経営が苦しくなった
銀行の融資を受けるためにいわゆるリストラが行われた
小生は年齢対象外だった
不思議なことに働き盛りを中心に行われた
我々の技術の部署に勤務し、資料の整理を担当していた一般職員だった
仕事ぶりは、素直にして正直、こんな人が娘だったらと思うぐらい人気者だった
結婚しても子供が出来ても彼女だけは勤めを続けていた
ニックネームはナッツといった、胡桃(くるみ)の殻は固いけど、中身はナッツだ
その来海(くるみと読む)さんにばったり会った
大阪に出た時に時間調整に馴染みだった本町のドトールに入った時である
相変わらずのショートヘアーの涼やかな服装で人を待っていたのが来海さんである

〇〇さん(小生のこと)、どうしてますか?ということで
小生は兎も角として・・そちらこそどうしている???と
退職の後、やはりリクルート会社も女性の職場は世話してくれなかったようだ
ずーっと自分で探してパートで働いているとのことだ
近所のスナックにも勤めたことがある、と

彼女、辞める前に下の子まだ小さかった?
そのことを言うと
まだ、その下にもいる、という
結局、3人?ひょっとしたら4人?
相変わらずの笑顔で何でも明るく話してくれる
数年前に離婚した、
今は旧姓に戻っていると、さりげなく・・
ただ言葉の端々に生活の自信に溢れている
自分で自分のことを決められる女性が小生は好きだ
自分で決めたからこそ話すことが出来る、覚悟が持てる

多くの優秀な男性社員がリストラ退社後、転々としているのを知っている
若いうちに退職金をもらってしまうと、一番大事な勤勉さを失ってしまうからだ
家族が先にダメになってしまうこともある
技術職は前の会社のプライドが邪魔をすることもある
彼女は本来やめなくてもすんだのだ
当時、彼女が最後に手を上げて辞めると言った時
何人も辞めさせていた課長があわてて止めに入ったぐらいだ
そんな話をすると、実はめったにない割増の退職金がもらえるチャンスを失いたくなかったと言って笑った
そうか、たとえ先のことが分からなくとも、自分で決めたことにしたのだなと思った
昔から絶対に、他人の所為にしない、そういう人なのだ
仕事でそのことに助けられた人が多い

(以下、付録)
小生、今は仮名で世捨て人風にブログをやっていると話してしまった
実は齷齪(あくせく)、ネタに困ってる
くるみさんのイメージをネタにしてもいいかと言うと
しっかりアドレスを記録し、弾む声で読者になると言ってくれた
これがまずその第一である
上を向いて咲くのはスカシユリ
鯵庵(6.19)

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by ajiankyoto | 2017-06-19 06:23 | おなご編 | Comments(0)

がんこ氏の場合⑵


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ブログに向かない話を続ける

実は・・と、がんこ氏語る
車椅子1年ぐらいで奥さんが耳元で囁くようになった
〝別れてくれ、別れてくれ″と
奥さんに甘えてばかりのがんこ氏には最初は何を言われているかも分からなかった
しかし、奥さんの気持ちがそうであるなら仕方ないと思うようになってしまった
男の気持ちである
1年や2年で別れたわけではない
がんこ氏が自分一人でも暮らせるまでの回復を待ってである
病気しなければそう思うことはないけれど、今なら自分も、杖ついても自立できる
長い間こんなわがままを許してくれただけでも感謝する気持ちが先になってしまった
昔は助けたけど、これからも助けられるとは限らない
しかし別れてしまったらこちらは助けない
男としての結論だった

ほぼ、年令並みの健康を取り戻しつつあるがんこ氏、寝たきりになることが一番怖かったという
血管の病気はどちらに転ぶか、だと
がんこ氏はこちら側に転がって今がある
動けることが嬉しい、と言っていた
仮に寿命というものがあっても、戦争(わが国ではあまり現実性はないが)や事故だってあるし、不摂生がなくとも大病を患うこともある
それでいながら、ここまで来られたのは車に例えれば心臓というエンジンがよかったのではないかという意味のことを言った
ならば修理してまだ使えるうちは何度でも修理して使うべきであると・・

人生の終末をどう過ごすか、と言うことを思わせられる日々だという
奥さんの方の寿命が長い
今はよくても離婚の夢も破れやがて齢とって腐ることもある
極端な言い方をすれば、別れてから年をとっても夫婦一緒に年をとっても、どちらか先に死ぬ訳だから結末は同じことだと言える
自分の家で一人で暮らす人もおれば、自宅を空にしてここで暮らす人もいる
この施設にだって・・自宅を売って来た人もいる
生活保護で最後にここで暮らす人もいる
やっと安住の地を得たという人もいるし、何故に自分はこれほど程不幸なのかと毎日心ざわめく人もいる
ここへ来れば過去のことは同じになってしまう、思わせられるとがんこ氏は言う

この項続く
鯵庵(5.6)



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by ajiankyoto | 2017-05-06 06:48 | 健康保険 | Comments(0)

がんこ氏の場合⑴

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ブログにしては少し辛い話になります
恩人である先輩(「がんこ氏」にしました)・・今施設で暮らしている
時たま小生様子を伺いに参上している、今はお元気である
実は10年ほど前に脳の血管が詰まって倒れた
幸いにして・・病院1年、車椅子3年で今は元気である

だがしかし、その後、奥さんと別れて今は一人
しばらくは自宅で一人で暮らしていたが、介護付きの施設に引っ越した
奥さんもいい人だった
献身的な看病・介護だったと思うが、がんこ氏が自分で車椅子に座れるまでに治るのを待って別れた
がんこ氏の話では、家族会議での決定だという
この間(倒れて1年ぐらい?)に夫婦の気持ちの大変化があって、
家族の結論は、結局はがんこ氏の病気が治って一人暮らしが出来るまで離婚を待つ、ということになったようだ

悲しいことではない、そのおかげか、奥さんの介護でがんこ氏は人より早く蘇った
雨の日も風の日も、奥さんに支えられ自分で車椅子を押し、自分で歩いた
家族だけが医者なのである
何よりも物理療法の看護師以上である、熱意でもある
複雑な愛であるが、別れたい一心であったというのはそれだけではないし違うような気がする
同じ齢であっても10年は感性が違うのが男女である。
奥さんに何か夢があったかは小生は知らない
例え、理想的な夫婦であっても・・がんこ氏が病気になって初めて相手を分かったこともあるのではないか

家族で出来る介護にはいずれ限界がある
息子さんは冷静だった、家庭裁判所の判事のようなジャッジだった
父上と母上のそれぞれの最後を看取る(正しく言うと〝見守る″)だけの根性はあったのではないか
がんこ氏は分かった人である
それでなくとも倒れて蘇って本当に人が変わった程の人である
年齢を経て思うことは「今までに想像もしない人生と・・想像もしない人が待っている」と知ったと言う
一人で施設暮らしが不幸だということはがんこ氏の口から聞いたことはない

(この項続く〉
鯵庵(5.4)

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by ajiankyoto | 2017-05-04 07:00 | 健康保険 | Comments(0)

嫁が来ない?

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家内の友人が来ていた
話が佳境に入った頃に小生が帰ってきて一緒にビールを飲むことになった
再婚したいという
理由は・・嫁が来ないという
嫁が来ない?男の話ではない

相手はというと、これからだという
何だ・・離婚してから独り暮らしが3年になると言う
子供も孫もあっちへついてしまった、と言う
「あっちへつくならもう来なくていい」と息子に言うたら
嫁が来ない
そして息子も孫も来なくなったと言う

罪なく家を出たのに子供たちが味方してくれない
男の子はと信じるものがあったのに・・そのことがむなしかった
嫁が決めることに夫(息子)や子供(孫)が唯々諾々と従う
そんな力が嫁にあったのだろうか・・と今更思い知らされたという
そんな主旨だ

相談に来ていたわけではないので答えは要らない
仕事もしてないみたいだし食っていけてるのだろうか
ならばまあ再婚には賛成である
でも、孫もおるわけだし、親子の縁は切りにくい
将来のもめ事も無くしておく必要もある
そういっても大金持ちに当たる確率は極めて低いし
もともと、男と女が一緒に暮らすとなれば賢さは必須だ
一時の寂しさだけでは禍根を残す

小生の初夢艶福指数(←クリックで開けます)を披露したくなったが・・
年上の男性を意識した式は女性には失礼な式でもある
歳の差が艶福だというのは偏った考え方である
互いの利害が一致することが世間の定理ではあるが
どちらかが幸せですということだって互いの幸せでもあるのである
若い人には分からないかもしれないけど
この熟女にもまだわからないだろう
離婚は最後に一人で死ぬことに等しい
人生など所詮、打算、・・と覚悟なのだよ
それでも"万事塞翁が馬"とも言う
女性を相手にすると・・歯切れの悪い話である
写真はラッパばかりが大きくなったスイセン
鯵庵(4.18)

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by ajiankyoto | 2017-04-18 09:35 | 大人の恋 | Comments(0)