2023年 02月 07日
平均寿命

死神がつかさどるのは寿命である
自分は生きたいと思っても死神がそれを許さない
病気だって治るときもあれば死に至ることもある
死神が枕元に座っていればどうしようもないと落語にある
平均寿命が延びたからと言って、
それは生まれたばかりの赤子と若者の死亡が減ったからである
若い人が亡くなるのは病気、自殺、あるいは決闘、戦争である
生き残った老人は自分の病気のことだけを考えれば済むのである
そのことを経済学的な視点で見れば、老人にもっと金を使わせるべきである
要は、そう思う若い人が多いのである
それがサラリーマン論理である、と言うより先に
若者にそういう目で見られていることを知ることも大事だろう
鯵庵(R5.2.7)
2023年 02月 06日
昼寝の夢

金か命かと言われたら困る
一瞬、金だと言いそうだ
年寄りになれば金がなくなって命だけ残っても困る
さりとて、命がなくなって金が残っても困る
ちょっとした盗人がいつか詐欺になり、
ついに強盗になり金をとった上の殺人となってきた
ここまではテレビを見ながらのつぶやきである
老いも若きもであるが金と命の二つが生活のベースである
が、だが年齢によって金の値打ちも命の値打ちも大きな違いがある
年寄りの命は軽んじられ、年寄りの金は狙われる
オレオレ詐欺がはやりだした頃言われたことがある
年寄りが貯めた金を社会に戻す、それが経済だと
詐欺のことだとすればもちろん暴論だと言われたが・・
実は、経済論として否定されたわけではない
現在の状況もその延長上にあると思う
昼寝の夢の話である、強盗に金も命も出せと言われたらどうする
しどろもどろ答えていたら
若き強盗が閻魔大王に代わって、
「年寄りになってそんなこともまだ始末できてないのか」
また、しどろもどろ答えていたら
閻魔大王が死神に代わって、事情聴取すると言う
「お金はそこにおいてしばらくあっちで順番待っておれ」
落語のような話になって目が覚めた
鯵庵(R5.2.6)
2023年 02月 03日
はがき絵(男・女編)

最後の映画スター高倉健
鯵庵のホームページ『新切はがき絵(男・女編)』を更新しました
10B の鉛筆とクレヨンで着色してます
読者の皆様にも是非覗いてもらいたいと思います
ここををクリックしていただければジャンプします
鯵庵(R5.2.4)
2023年 02月 01日
鉛筆写仏

上は、弥勒如来(興福寺・運慶作)
鯵庵のホームページ『鉛筆写仏』を更新しました
10B の鉛筆とクレヨンで着色してます
このブログの読者の皆様にも是非覗いてもらいたいと思います
ここををクリックしていただければジャンプします
鯵庵(R5.1.29)
2023年 01月 16日
虚構

年寄りになれば誰でも若者に説教ぐらいはできる
役に立たないのは仕事の経験談と本の知識などなど・・
特に歴史というのは、経験したことのない知識
教科書の表面だけでは面白くないのが歴史でもある
それをカバーするのが歴史小説である
講談や浪曲も同じようなものだと言うと教養人に嫌われる
荒唐無稽だという
しかし、今はNHKのいわゆる大河ドラマがその役をしている
歴史は今までは読み物によって引き継がれてきた
それがこれからはテレビが支配する
読む人見る人の幅によって感じるものが違う
推理力、想像力は作者の理解力とドラマの配役に邪魔される
脚本をドラマ化しているうちはよかったが
ドラマが脚本を作っている
仕掛ければ歴史的事実も曲げることもできる
しかも目に訴えるとその効果が大きい
冗談は冗談だ、と言ってるうちに本当になってしまうものだ
残念ながら虚構もまた歴史のうちだ
鯵庵(R5.1.16)