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椿の寺の墓守

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鹿ケ谷の霊鑑寺から法然院は椿街道だ、その途中にあるのが法然院墓地である
小生ここほど手入れの行きわたっている墓地を知らない
近代霊園ではない、しかも誰でもが立ち入ることが出来る
上の方には谷崎潤一郎の墓もあるがさりとて特別なことはない
その墓地で毎日のように地面にへばりつくように草を引き、掃除をしている人を見る
法然院の坂からここまでは小さな花の大きなツバキの木が多かった
法然院は椿の一番似合うお寺だから、落ちたツバキの花を掃除しながらも要所要所に花を残している
カメラを持っている小生にそんなことをあかしてくれた人がいた
私も写真が好きです、とも言っていた
ツバキの花は落ちてからが美しい、が、どこに落ちてもいいというものではない
しかも、お寺や墓地は清浄であらねばならない、それが美学だなと思った
あれから数年たったが今でも同じである、だが少しずつ大きなところが整備されていく
町では落ち葉もゴミだと多くの人が感じるようになってきている
これからは落ちたツバキの花も見る間もなく掃き捨てるのも仕事かもしれない
墓守さんの守備範囲も狭まって、草挽き仕事ばかりになってしまうのだろう
墓守さんなどと言ってはいけないのだろうけど、
花の心を分かる人のいるここだけは墓守さんの仕事も残ってほしいと思ったりしている
もう一つの名物谷崎桜も盛りである
写真は谷崎桜とツバキ
墓守志望の鯵庵(28.4.4)


by ajiankyoto | 2018-04-11 20:05 | 翁草 | Comments(0)