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京野菜になりたい

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ユリの植え付けは晩秋に行われる
ちょうどこの時期ユリ根が出回る
ユリ根はユリの茎、鱗茎である
食用の話をしている
当然ユリの生長エネルギーが詰まっているので栄養豊富だ
冬の間にイノシシが掘って食うのも葛の根やユリ根だ、でんぷん質のご馳走である
炭水化物の他にカリウムを多く含む、滋養強壮・鎮静作用の効果がある
薬用にもなる極めてスーパーな野菜である
色々レシピはあるらしいが、でも小生で言えば茶碗蒸しくらいである

このユリ根、正月には欠かせないが、京料理にはよく用いられるので時々京野菜として紹介されることがある
しかし、食用のユリ根は京都ではごくごくわずかしか栽培生産はされていない
京都の八百屋は何でも京野菜と言いたいらしい、レストランも京野菜レストランと言いたいらしい
ブランド野菜とか伝統野菜とか様々な定義があるが、結構曖昧である
最後は京都近辺で採れさえすれば京野菜というが、それではほぼ京野菜になってしまう

白くてホクホクしたユリ根はコオニユリで、今はほぼ100%北海道産である
全国の美味しいものが手に入るのが都会であるし、都会の楽しみである
しかし、消費はと言うと・・不思議なことにほぼ京都・大阪を中心にした近畿地方が多い

小生、家内に分けてもらってユリ根で自家製京野菜?を作ろうと、我が家の花壇の片隅で育ててみた
夏になったら鬼色の花は楽しめたが、植えっぱなしでいつの間にかユリ根が消えてしまった
オニユリは沢山のむかごが出来るが、コオニユリはむかごがつかないのでなかなか増えない

ある機会に詳しい人に聞いて分かった
ユリ根は出荷できるまで数年かかる、大きくするために毎年秋に掘りあげて、晩秋に植え付けて数回繰り返す、夏の涼しさも大事だ、もちろん花は咲かせないのだそうだ
しかもきつく連作が出来ないそうだ
野菜の仲間に入ろうとするだけで大変な苦労だと知った
そう思えば北海道から京都への直送便でもある
ブランドより作ってくれる人の気持ちをいただくのが野菜である
鯵庵(28.12.21)





Commented by wabisuke-miyake at 2016-12-21 21:22
初めて鯵庵さんのブログに巡り会ったのが百合根のお話だったと…
百合根の花について調べ物をしててたどり着きました(*^^*)
おせちに百合根は欠かさず入れてきたのですが…
今年は台風の被害で揃わないと言われ、残念ながら諦めました。
北海道に日本の食卓はかなり助けて頂いていますね。
Commented by ajiankyoto at 2016-12-21 22:09
> wabisuke-miyakeさん
ユリの芽が出た時にこの話を始めました
長いお付き合いありがとうございます
ユリ根は茶色くなるのはサビといって商品としては嫌われてますね
でも、侘助さんが言われるほどとは知りませんでした
今年は北海道は雨災害が続きました
北海道は日本の農作物の供給源なのです
7年や8年は連作出来ないみたいです、そんなこと北海道でも大変なことだと思います
この頃は通信販売も盛んです
お正月にはユリ根が欲しいですね
Commented by ajiankyoto at 2016-12-21 22:09
> wabisuke-miyakeさん
ユリの芽が出た時にこの話を始めました
長いお付き合いありがとうございます
ユリ根は茶色くなるのはサビといって商品としては嫌われてますね
でも、侘助さんが言われるほどとは知りませんでした
今年は北海道は雨災害が続きました
北海道は日本の農作物の供給源なのです
7年や8年は連作出来ないみたいです、そんなこと北海道でも大変なことだと思います
この頃は通信販売も盛んです
お正月にはユリ根が欲しいですね
by ajiankyoto | 2017-12-21 07:45 | 野菜主義 | Comments(3)