2016年 05月 19日
京都の地場産業は高くつく(ネクタイは何のため・・⑵)
京都も5月も下旬になって夏日が続く
今年もまた京都盆地の夏が来る
世間はクールビズが始まったのはいい、夏のノーネクタイがやっと常識になりつつある
長い習慣でサラリーマンはネクタイを外すのに抵抗がある
役に立たないネクタイであるが、おしゃれの問題でもあると思う
ネクタイを外したサラリーマンための新しいファッションが未だ出てこない
アロハシャツで勤務するところも写っていたが、南国でないと似合わない
昔、開襟シャツといういいものがあったが、それの現地版だろう
街で電車に乗ったりすると寒くっておられないという声を聴くのは何故だろうか
京都の市役所は地場産業育成のためにネクタイをするという記事が載っていた
ネクタイをして扇子を持って勤務するというセクションがあるようだ
面白い話になっている
デパートで見れば例えば西陣織のネクタイも10,000円以下ではないだろう
京都の扇子屋の扇子も同じくらいはする
市民に高い和服を勧めると同じ構図である
伝統をファッション感覚で売り歩くが、客は伝統と言われると手が届かない
伝統工芸の王冠を被った京都の地場産業は高くつく
現に京都人はそんな高いものを買う人はいない
しかもその実、絹糸は全部中国、縫製は東南アジアだ
爆買の国の人たちの作ってくれたものである
爆買のお礼にと言うならわかないでもない
市役所にそんなこと頼む業者もいるかもしれない
ただ、市役所が今時ネクタイしめてまで売り出したいのは果たして何だろうか?
そこが分からない?
え、今年はもうを節電をやめるって?
写真はニゲア
鯵庵(5.19)