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半夏生ずる頃、半夏生を見る

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山地の畑の近くにのカラスビシャクという雑草植物がある
サトイモ科ハンゲ属になる、蛇が長い舌を出してこちらを見ているような形が珍しい
実は薬草である、名前を半夏(ハンゲ)と言う
二十四節気夏至(げし)の末候(七十二候)に〝半夏(はんげ)生ず″というのがこれである
また、暦の雑節の一つに半夏生(はんげしょう)と言うのがある、夏至(6月21日)から11日目を言う
そういうことで七十二候の〝半夏生ず″と雑節〝半夏生″はほぼ同一日となる、今年(2016)は7月2日にあたる
ややこしいことに、一方ハンゲショウ(半夏生)と言う植物がある
こちらはドクダミ科の多年草、日の当たる湿地を好む
特色は葉の表面が真っ白に変化することである、
ドクダミに似た匂いもするが生薬としては用いない
花は穂のような花序、夏至を過ぎる頃から花をつけ葉の表面が白くなる
ということで、ハンゲショウ(半夏生または半化粧)として名が通ることになった
この時期、建仁寺の塔頭や嵯峨の大覚寺でも見ることが出来る
大岩街道を山科に入ったところに、勧修寺が山裾にある
お寺の名前は〝かじゅうじ″と言っていた
小生はバイクで走って見に行く
真言宗の本山の一つであるが、静かなお寺である
青いアジサイと供にお堂の前によく似合う
その半夏生の株や睡蓮の株を分けてくれたりした
そのせいかここへ行くと、少し仏に近づいた気がするから不思議だ
写真は2~3年前に勧修寺でもらった我が家のハンゲショウ
鯵庵(6.23)


by ajiankyoto | 2016-06-23 06:33 | | Comments(0)