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若きツバメは♂(ツバメは日本から来る⑵)

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ツバメはいつも同じところへ帰ってくると言われている
卵を産んでヒナを育てる番(つがい)になるには必ず共同で巣づくりする
が、ツバメの育児には事故が多い
先ず巣そのものが狙われる、巣ごとヒナが襲われることもあるし、夫婦どちらかがやられることもある
ツバメの夫婦は事故がない限り添い遂げる
ただ、オスがやられたときは急いで新しい相手を探すようだ

ツバメは卵を抱くのもヒナに餌をやるのも交代でする、番(つがい)でないとできない
だから、子育てのためにはやもめ暮らしは出来ないのだ
(筆者註:元来、やもめというのは女性を言っていた。寡婦と書いたが、この頃は逆に男やもめのことを〝やもめ″というようだ)
メスツバメのみでは子育てが出来ないのだ
だから、若きツバメの出番ということになる訳である

群れの中で番(つがい)になれなかった若きオスがそこで登場する
ツバメは気候条件がよければ2度子育てをすることもある
今頃になって古い巣を修理したりする巣作り行為をするのは新しい夫婦なのだ
〝若いツバメ″という言葉を知ってますか?
時々人類の世間では若い男との浮気の例えで言われるが、ツバメにとっては不躾な言葉である
ツバメは子育てのためにのみ再婚するのだ
生態の上で重要視すべきことに一夫一婦制を必死で守っているのはツバメの方である

かくしてスペアーで待機していた若き♂ツバメたちは自分の子孫を残すことが出来るわけである
写真は珍しくユリの蕾で休憩する
鯵庵(1.6.19)


by ajiankyoto | 2021-06-21 08:42 | 大人の恋 | Comments(0)