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祭/蘇民将来の子孫也

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大いなる昔ばなし
あるところに住む兄は貧しく弟は富む
ある夜旅人に宿を請われた富める弟は惜しんで宿を貸さず、貧しいながら宿を貸してもてなしたのは兄だった
旅人は武塔神(むとうしん)だった
後に八人の王子を連れて、富貴なる弟の一族をことごとく滅ぼす
が、ただ一人弟の家に嫁いでいた兄の娘は、言われる通り腰に茅の輪(ちのわ)をつけていたので難を免れた
兄の名は蘇民将来(そみんしょうらい)
無塔神が言う、〝われはスサノオなり、後の世に病気があれば、蘇民将来の子孫と言って茅の輪を腰につけておれば免れる″と
これが祇園祭の〝茅まき撒き″のいわれ
無塔神も蘇民将来も何に由来した神か不明らしい
平安時代から各地で信仰の対象となっていた
牛頭天王(スサノオノミコト)信仰にはこの蘇民将来という護符が配られる
祇園祭りでは「蘇民将来之子孫也」と書いた〝厄除け粽″が昔は山鉾の上から撒いていた
粽は〝茅(ちがや)まき″であり、茅とはイネ科のカヤ(ススキ)のことである
水に強いことから茅葺(かやぶき)、や菅笠(すげがさ)などにも用いられる
夏越の祓いの茅の輪くぐりの茅である
祇園祭のちまきは正に〝茅巻″であっておもちなど入っていない
厄除けのお守りですので、端午の節句の粽と違って食えませんので注意
そうなんよ
7月に入れば祇園祭が始まってます
祭りは参加することに意義がある?関わり方は色々です
でも心配いりません、最後は観光客になればいい席で見れます
鯵庵(30.7.16②)


by ajiankyoto | 2018-07-16 14:42 | | Comments(0)