2018年 07月 17日
祭/鉾建てか鉾立てか
もちろん祇園祭の山鉾、大きな鉾は重さ12トン、高さは25メートルもある
山鉾はほとんどの部分を毎年組み立て、終われば分解するわけである
従って大小さまざまな部材を釘を使わず荒縄だけで縛って組み立てるのが特徴である
この人たちを建て方と呼ぶが、親方他、数十名での作業である
20数メートルの真木(しんぎ)を取り付けるのは本体も真木も横向き(水平な状態)で作業する
親方どなる、「こら、頭(あたま)、頭もっと右、頭上げて、ぼさっとしてんと頭の下に頭入れてつっかいを入れんかい・・」と言うような指示
頭(あたま)とは一番先を担当する人のことと真木の先端を言ってるようだ
その度に、真木の先を支えてる若手が真木の右に行ったり左に行ったりうろうろしている
多くの見物の前で割の悪い三枚目である
この作業、梁の片方を橋脚に埋め込む片持ち梁と同じことである
真木はしなりながら途中に何カ所か支保工で支えている
真木の太いところを本体にわら縄で縛っていくのは伝統技法であり、数人のベテランが手際よく作業している
でも周りで真木を支えたり、交通整理したり、クレーンやウィンチで引っ張ったりしているのはどうも親方と一緒に仕事しているメンバーとは違うようだった
初めて鉾建てに参加したりすれば、”あたま、あたま”と言われたって何のことか分からなかったはずだ
支える道具もやり方も鉾によって違う
傍で見ていると、自分の頭(あたま)で真木の頭(あたま)を支えろと言うようにも聞こえた
それを親方である大工方の頭(かしら)が言うのだから頭(あたま)だらけの話に聞こえた
(下記は参考図です・観光協会のパンフレットから)
工事中の高速道路で架設作業中の橋げたが崩れ落ちるような事故が相次いだ
ダジャレではない、大工事になればなるほどは仮設工事が出来と安全を左右する
鉾建ては練習も出来ない、そのくせ失敗も許されない作業なのだ、なんぼベテランと言ったって1年に一遍だけのことなのだ
おそらくその親方は、ただその真木の先を担当する若い人の名を知らなかったのだと思う
明確な指示こそ作業の安全につながると言う言葉を思い出した
しかも支保の設置が作業の成果と精度にすこぶる影響がある
伝統技法に目が行きすぎて仮設の安全性ががおざなりにならないことを祈る
平たく言えばここも安全第一なのだ
その日のうちにウインチやクレーン車を使って横になっていた鉾が立った
夕方になる前には四条通りや室町通りには数基の鉾が立っっていた
一日だけのことであるが骨格だけの山鉾は一度見学しておく価値はある
小生、この日の作業は”鉾建て”と言うより、”鉾立て”という方がしっくりくるように思った
水平の鉾を垂直にすることがこの日の祭りであり神事でもある
山鉾の美しさはまっすぐ立って揺れる真木にあり、その高さにある
鯵庵(30.7.17②)
ダジャレではない、大工事になればなるほどは仮設工事が出来と安全を左右する
鉾建ては練習も出来ない、そのくせ失敗も許されない作業なのだ、なんぼベテランと言ったって1年に一遍だけのことなのだ
おそらくその親方は、ただその真木の先を担当する若い人の名を知らなかったのだと思う
明確な指示こそ作業の安全につながると言う言葉を思い出した
しかも支保の設置が作業の成果と精度にすこぶる影響がある
伝統技法に目が行きすぎて仮設の安全性ががおざなりにならないことを祈る
平たく言えばここも安全第一なのだ
その日のうちにウインチやクレーン車を使って横になっていた鉾が立った
夕方になる前には四条通りや室町通りには数基の鉾が立っっていた
一日だけのことであるが骨格だけの山鉾は一度見学しておく価値はある
小生、この日の作業は”鉾建て”と言うより、”鉾立て”という方がしっくりくるように思った
水平の鉾を垂直にすることがこの日の祭りであり神事でもある
山鉾の美しさはまっすぐ立って揺れる真木にあり、その高さにある
鯵庵(30.7.17②)
by ajiankyoto
| 2018-07-17 10:50
| 祭
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