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べた焼きが私の外食はじめ

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一番暑い時に熱い話をする
近畿にいるとどうしてもお好み焼きというのが捨てがたい
子供の頃駄菓子屋でちょぼ焼きやらべた焼きやらを食った記憶がある
水で溶いたメリケン粉を鉄板の上で薄くのばしてこんにゃくとか紅しょうがねぎなどをを入れて焼く
どうもそれがべた焼きのルーツみたいな気がする
下手(べた)でも焼ける?要は子供のおやつだ、だが駄菓子屋のおばちゃんがわざわざ自分のために焼いてくれる
小さい子にはなかなか高価なもので、記憶では小遣い2日分ぐらいだった気がする
小生の外食始めだった

べた焼きは安土桃山時代にルーツがあるという、しかし誰にでも思いつくほど普遍的で、原型としては素朴すぎるものである、いずれにしろ入れる具によって分化、進化してきた
大阪では生地にキャベツを混ぜて焼くお好み焼き、関東ではもんじゃ焼き、広島では広島焼き、これは生地を薄く延ばした上にキャベツなどの具を乗せる
入れる具は豚肉、スジ肉、天かす、キムチ、魚介類など自然に進化発展してきているのも共通だ
京都で食うネギ焼きもべた焼き、キャベツの代わりにきざみ葱を入れる
京都は九条ネギの流通が盛んであるため結構好まれる
スジやこんにゃくなど素朴なの風味が、醤油によく合うのが特色である
余談ながら、大阪名物″イカ焼き”も京都の〝一銭洋食″のルーツもあのむかし食ったべた焼きである

ちょこっとウキペディアで見れば・・
ネギ焼きというのは大阪・十三のお好み焼き屋が始めた(?)ということで、この店のなんと登録商標になっているとのこと・・
そんなことで京都独特の味と言うのを遠慮した次第である
お好み焼きではどうも大阪に勝てそうにない、京都のお好み焼き屋世界も大阪型の店が増えてきている
そのせいか?お好み焼きにマヨネーズをかける人が多くなった
大阪はお好み焼きソースそのものが研究され美味しいはずなのにと、不思議に思う
料理は足せば足すほど美味しくなると信じるタイプの人だと思う
マヨネーズがけは、勢いのいい大阪の屋台でソースの味を補うために始まったという人がいるがどうだろうか
ただ、小生はお好み焼きにマヨネーズをかけない、店で”結構です”と言うとけげんな顔をされることもある

お好み焼きは庶民の外食のエースだ、どんどん進化するも仕方がない
しかし・・京都のネギ焼きは素朴な醤油の味が生きるべた焼きの遺産である
ネギ焼きでのマヨネーズかけ、せめて京都では流行らさないでほしいと願っている
ビールがまずくなる、と言うものだ
夏にはやるお好み焼き屋が本物に近い
写真はハスの花
鯵庵(7.20)


素うどんの会

by ajiankyoto | 2017-07-20 09:31 | 大衆食堂 | Comments(0)