どこからでも山が見える!?

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京都市内は盆地の北端、〝どこから見ても山が見えるのは安心感がある″と続く
この安心感はまず狭さなんだろう
関東平野にある東京では山が見えないとも言う
それに比べて京都は狭い盆地であるのは述べたところ・・、多くはそういう意味で語られる
安心感の本当の理由は、それは街割りが碁盤の目のような条坊制の名残りにある
通りが直線に通っているから道の向こうの屋根の上に山が見えるわけである
山の形は東西南北で違うし、今自分がどちらの方角で山にどれだけの距離にいるかということが理解できるわけである
本当は南には山が見えない、市中で山が見えなければ南に向いている訳である
四方本当に山が見えたら値打ちがなかったろう
だから、〇〇通〇〇下ると言われたら山の見えない方に歩いていけばいい
東入ル、西入ルと言うことが成立する

と言いながら、実は碁盤の目の街割りは相当に崩れている
大きな通りでしかそれも感じられなくなって来ている
分かった人が京都に来てなお驚くことは、不思議なほど微妙に崩れていることだ
京都の1200年の歴史はこの碁盤の目(条坊制)の崩れ方にある
平安京の道路は今より数倍も広かった
政権が乱れるたびに実は公道が侵されていった
市街地は左京(東)半分になったし、御所も東へ大きくずれた
その上秀吉は洪水防止のために"お土居”を築き大改造を行った
お土居の中の京都は3分の1の大きさになった
今の京都の街中の通りはそれがベースになっている
平安京の姿はもはや消えてしまって、お土居の外は一面の田園だった
徳川体制になってお土居は壊たれたが、京都には覇権がなく街の発展は終わっていた
それが維新の時まで続いた

明治以降の大膨張は、市電を走らすことが都市計画だった
それが京都の町割りを決めた、それが道幅を決めた
市電が通る道でも平安京の道路の広さに及ばない
細い道が微妙に曲がっていて山が見えなくなっている
山が見えても屋根より低い
そんな街でも京都は盆地
山が見えれば、おおよその天候の予測がつく
特に夏の夕立、冬の時雨は当たる
それだけでも知っておれば旅行者の安心にはなるかもしれない
写真は四条通の御旅所
鯵庵(28.8.3)


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by ajiankyoto | 2016-08-03 05:33 | 都市 | Comments(0)