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切られた大銀杏・大谷祖廟

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京都市の中央斎場は東山にある
10何年か前の地蔵盆の日に小生の息子・21歳をはここで荼毘(火葬)にした
東山のふところ、八坂神社や円山公園・清水寺このあたりを夜遅くまで遊んでいたヤンチャだった
円山公園に隣接した東大谷・大谷祖廟の親鸞聖人の廟所に納骨した
ヤンチャの祖父もいる、一緒に親鸞のおひざ元で土と水になった、それだけを思うようにしているし、それだけの話である

東本願寺は関ヶ原野役(1600)が終わって、家康の後押しで(1602)建立された
真宗大谷派の本山、東本願寺は今は東本願寺と名乗れなくて正しくは真宗本廟と言う
浄土真宗本願寺派(通称西本願寺)に次ぐ歴史ある仏教教団である
お東さんといえば、西(西本願寺のこと)との区別の意味もある
その本山の飛び地境内として宗祖親鸞聖人の墳墓の地が大谷祖廟である
この地は300年前までは隣接する広大な長楽寺の境内であったともきく
大谷一帯は浄土宗(法然)や浄土真宗(親鸞)の聖地である、それゆえここに親鸞の墓所が移された
東大谷とも称する、宗祖親鸞だけでなく門徒宗の納骨場所でもある
隣接する東大谷墓地は個人の墓所である
お盆には萬燈会がおこなわれていつもテレビニュースでも取り上げられる

東大路通り祇園社の正面から円山公園に沿って長い石の参道が続く
正面の門の左手に太鼓堂がある
その傍らにおそらく建立の時には既にあったかと思われる大銀杏の木があった
気がつけばこの一、二年の間にがキレイに切られていた
東大谷のシンボルだと見上げていた門徒宗が多いと思うのだが何故切ってしまったのだろうか
祖廟に詰める若き坊さんの俗っぽさは了解の上であるが、祖廟のシンボル的財産を切ってしまえるほどの力は無いと思う
それとも本山が売り払たのだろうか?
東本願寺は財産について何かともめごとのある宗派である

親鸞の御心に沿っていればいいのだが
御廟にお参りした時、息子のことを頼みながら聖人に大銀杏を切った訳を聞いてみるが、そのことにはお答えがない
おそらくはこの廟所が開かれるとともにはあったろう、それほどの樹齢の木をなぜ??
命ある大木をただ切ることは心に痛いことだ
長い年月はそれだけでも大事にしなければならないのになぜ???
心煩わすようなことは御廟ではしないでほしい
写真はチョウ
鯵庵(8.13)


by ajiankyoto | 2016-08-13 06:23 | 親鸞 | Comments(0)