2016年 08月 19日
もっとも分り易き平家物語の解釋
人に頼まれたりもしているが、自分でも京都の歴史を断面的に見ようと試みたサイトを続けている
パソコン教室で、WEB言語であるHTMLやCSSも小学校卒業くらいの知識までなら学んだ
今はWEBの世界でもあるが、それ以上に書籍は内容が信頼できる
実は古本屋によく行く
この前に買った本に
『もっとも分り易き平家物語の解釋(柴田隆著・昭和4年日本出版社発行定価1圓)』がある
それはいいのだが・・
その本の後ろに
『樟蔭女子専門学校福本淑子』(もちろん実名です)ときれいな字で持ち主の署名がある
樟蔭女子専門学校(大阪)は大正15年(昭和元年・1926)の開設である
高等女学校卒業後に入学して3年だから卒業は20才になる
本は昭和10年の10版発行だから、推測するに昭和10年(1935)にはざっと16か17歳くらいかと思われる
仮に大正8年(1919)の生まれだとしたら、今年は97歳になろうかと推察できる
平家物語を学んでいた乙女である
97歳になろうと98歳になろうとしっかりしておられるはずであろうが、そうでなくとも仕方がない
本の持ち主の娘さんあるいは息子さん
小生を含めてあれから何人かの手垢はついたかもしれないが
必要ならばお返しする、と言う連絡である
卒業したって女子の生きる道は限られていたはずなのに、平家物語の歴史と解釈を学んでいたことは驚く話である
つくづく、日本の女子の教育レベルが高かったことが分かる
申し訳ないが、現代の樟蔭女子大学の学生たちからは想像すらできない
この学園も学校経営に成功し、今年は創立100周年になるらしい
大阪の名門である、大正・昭和・平成と3代にわたって学んだ人も多いだろう
ただ、女子教育は100年記念と言うより100年の落差を知るべきかもしれない
小生の母親は大正13年の生まれである
事情あって別居しているが、貧しくともしゃきっとしていたそのころの高等女学校時代の写真がある
たかだか高等女学校生であるけれど毅然としている
今も毅然と生きている
母親から受け継ぐものが多いけど真似のできないのも男の特長でもある
鯵庵(8.19)