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中秋の名月(2016)

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今年の中秋の名月は9月15日である
旧暦では7月・8月・9月を秋と、8月15日を中秋とした
月の周期は平均29.53・・日である、もちろん整数ではない
月の初めは朔日(ついたち)である
新月である、その日に月齢0を含む日である
それから14日たったのが15日であるが・・
正しくは14.76日で満ちるわけであり、0.76日分は遅れることになる
その上、月の軌道は正しい円ではないためになおずれることもある

今年の9月1日の月齢は29.7(その日のうちに0になる)、2日は0.7で、15日中秋の名月は13.7となる
16日は14.7で17日は15.7である
月齢とは月齢0(黄経差0度)の瞬間からその日正午までの日数を月齢と言っている
満月は月と太陽の関係(黄経の差が180度)で決まる、その時に日本から月が見えるとは限らない
今年は満月は17日ということになって、満月が中秋の名月から2日遅れてやってくると言うことだが・・実際はそんなこと気にしなくとも遜色はない
そのころはどうせ昼間は月は地球の反対側にあるのだから・・
中秋の名月とは、秋分を含む月(旧暦)の15日(旧暦)に出る月のことである
秋分は9月の22.23.24日のいずれかであるから、その計算で行くと早ければ新暦(太陽暦)の9月7日から遅ければ10月8日の間にくる
秋分の日が旧暦の1日になるか30日になるかで幅は決まる
今年の秋分は9月22日で旧暦8月22日に当たるので旧暦8月の15日がそのまま9月15日となった訳である

地球にとって月は無くてはならぬものである
同じ満月でもこの頃の月の角度と高さが月見にはいいのだろう
あの大きさと明るさに感じるところは多いが、月の引力が人間に影響を及ぼすほどのものではない
しかし、女性には月の引力がまか不思議に働くと信じている人も多い
同じ日でも地球の裏側で見た月より膨らんでくる
そう思えば月の姿は神秘的で、日本全国離れても同じ姿を見れることがロマンチックなのである

旧暦は基本的に月の満ち欠け(月齢)を基本として組み立てられたのもである
ロマンティストには悪いけどついでだから言うが中秋の名月の日は必ず「仏滅」である
何故かって旧暦の8月は前日に関わらず「友引」から始まると決めているのが六曜である
16日は「大安」である、ただ順番に回ってくるだけである
だから旧暦で暮らしていると六曜というのは固定的で神秘性が何もない
明治に暦が太陽暦に変わった時からズレを楽しむために流行り出したものなのだ
主役でなくなった月にあやかろうとしているようなところがある
六曜は単にそういものだということも・・
時に斜め目線の悪態が趣味である小生としては言っとかないといけないと思って言うときます
写真はヒガンバナ
鯵庵(9.13)

Commented by aoniyoshiasuka at 2016-09-13 10:57
写真の蝶は、モンキアゲハで日本最大級の蝶です。
私が子供の頃、昆虫採集したかった蝶なのでした。
Commented by kaiko8010 at 2016-09-13 11:55
例年どおりなのか例年に無くなのか暑かった夏、毎年異常異常と言ってるのが普通になってしまった大雨被害の夏、いつの間にか彼岸花が咲く季節になっていたのですね。きれいな月を見ながらおいしい酒を飲むとしましょう。
Commented by ajiankyoto at 2016-09-13 12:43
> aoniyoshiasukaさん
黒い揚羽蝶は赤い花が好きなようです
Commented by ajiankyoto at 2016-09-13 13:56
> kaiko8010さん
中秋の名月とお彼岸の関係は旧暦の昔と同じです
お彼岸のより前に来たり後ろに行ったりします
晴れたらいいのですが・・
by ajiankyoto | 2016-09-13 09:52 | | Comments(4)