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普通陽性にこだわる

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「酒の飲める女は器量よし」の三条カルチャーのスーパー講師の話の続きである
明るい性格はいいことだろう
陰と陽は半面性を持っている
陽性には「複合陽性」と「単純陽性」がある
明るいだけでは価値がない
努めて明るくするのも意味がない
私は「普通陽性」と言い、それにこだわるとスーパー講師M女史は言う

毎日暮らしているときには感じないが、京都の人はほぼ誤解の中で生きている
昔、都だった(あるいは国際観光文化都市)ことを自慢しているといわれる
京都人なら「そうどすな」と言えと言われる
京都の市民はそんな言葉は使わない
花柳界なら言うかもしれない
「そやね」と言ったら大阪弁やと言われたと、女史は語る
その女史、東山界隈散策で試しに人力車に乗ると
全国を回って来たという精悍真黒な車屋の兄さんに
お客さんはどこからですか?と聞かれたので
”いけず”のつもりで「東京どす」と答えた
「遠くの人で良かった、京都を案内しますね、京都の人はこの辺のことよく知っていて、その上裏表があって嫌いなんです」と
どっちが”いけず”や
その上教えてくれたのはNHK大河ドラマの寄せ集めやったけど
とても歴史ではなく、〔パロディ×漫談÷パロディ〕で面白かったと
ただし、お客は一見(いちげん)さんに限られるやろ

明るさにも暗さにも段階があり方向がある
こんな坂の多い街を大人二人も乗せて自分の足でベンチャラ言いながら走り回ることは客の3倍以上の体力と人格がいる
そんな立派な人が自分の個性は一つも見せず、明るくぺちゃくちゃ喋るのも悪いことではない
そんな明るさを「複合陽性」と言うみたいだ
でも、京都にはすこし静かな話好きの車屋さんでないと似合わないと注文をつけてきたという
やっぱり私は"いけず”な女になってしまう、と講師が語る
いけずついでに
「"皆が京都に憧れていると京都の人は思ってる”ということが、世間の誤解のはじまりだ」と言うのだが???
鯵庵(28.10.11)

by ajiankyoto | 2016-10-11 08:25 | 女紋 | Comments(0)