使える遺産、使えない遺産

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工事が始まった、「糺の森(ただすのもり)整備計画」らしい
下鴨神社の表参道周辺地区の整備であることまでは分かる
大がかりな建築工事の名称は「京都市左京区下鴨泉川町プロジェクト」とある
もっとよく見ると和風集合住宅建設として京都市の景観委員会にかけられた開発計画である
何のことはないマンション建築である

下鴨神社の敷地の内、以前研修道場や駐車場としていたところだ
下鴨神社としては定期借地にしたところがせめてのことかもしれないね
50年後には神社に土地を返さねばならないが、それまで毎年8000万円程度入るとのこと
もちろん神様は安泰である
しっぽを切って本体(遷宮や神社の整備)の資金としたいということだ
世界遺産の外だし、
とある、神社にとっては避けられない選択だという

市民もこれ以上何も出来ないなら仕方ないような気がする
タンスの中の着物を質屋に持って走るようもの、止めるわけにもいかん
そういう意味では質入れする着物(遺産)があるからかもしれない
京都の神社、どこも土地だけが財産である
傾いた旧家のように、古都はいつもおだてられてるばかりである
事業主はJR西日本の100%の子会社、駅ビルや商業施設を運営する会社である
設計施工は日本一の建築ゼネコン竹中工務店
大阪や東京の資本が京都の着物(遺産)で儲ける図式にも見える

8000万円台が平均らしい、そんなのを買えるのは京都には少ない
事業主はマンションと言わずにレジデンス(大邸宅)と言うている
世界遺産の隣にレジデンスを持てる人は既に高級マンション何軒も持ってるだろうな
あるいはバブルに浮かれる外国人の投機買いだろうか
そんなことでは地域にとっても治外法権で市民の住環境整備と何の関係もない
いずれにしろ、民と民との経済活動だと言われたら余計な口出しになる
買えないなら余計なことを言うな、と言われるのは目に見えている

竹中工務店が建築請負してるということの信用も大きい
京都市はいつもながら開発業者の書いた景観を承認するだけだ
JRも今は民間会社だから、不動産会社のマネも場合によってはせんといかんかもしれんね
その代り、駅ビルやマンション開発ばかりで手柄たてたからといって
鉄道部門(国民の遺産)の役員にはせんといてな、それだけは頼むで
写真は河合神社、マンション買った人にとっては自分の庭である
鯵庵(12.7)

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Commented at 2016-12-08 09:58
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by ajiankyoto | 2016-12-07 19:20 | 都市 | Comments(1)