2016年 12月 10日
嵐電のスポンサー
四条大宮・西院あたりから乗る人が多い
帷子の辻(かたびらのつじ)からは妙心寺・仁和寺・竜安寺や金閣寺方面へもいける
スルット関西なども使えるので便利である
観光シーズンなどには二両編成になるが、それぞれに乗務員がいる
乗降りで市バスが嫌になっている市民にとってはそれだけでもストレスが少ない
今は嵐電(らんでん)という名をPRしている
三条通りの一部で車と同じ路面を走る
市電の町だった京都がいつか市バスの町になってしまった
それゆえ今なお路面電車として走る姿は京都では貴重である
この嵐山線明治43年に運転を開始したという
最初は嵐山電気鉄道という私鉄である
京都電燈会社に引き継がれ、戦争中に都合で京福電鉄と言うのを作って引き継がれた
阪急の四条大宮駅は今は影が薄いが、大阪から来る新京阪電車の終点京都駅であった
嵐電がその四条大宮を起点にしているのはそういう歴史的名残である
新京阪電車がが阪急電車になり河原町まで伸びた
京福電鉄は取り残されたようにどことも乗り入れもなく、今も市電型の電車を地味に走らしている
京津線は今はない、もう一つの京都の私鉄叡山電鉄とともに京阪電車のグループである
ということで、筆頭株主は京阪電気鉄道(43%くらい)である
面白いことに二番目が財務大臣(6%くらい)、所在地はさいたま市、財務省関東財務局である
個人株主が相続するときに物納したということらしい
JRや国などが出資するのを第3セクターと言ったりするが、こちらは民間のまま経営が継続している
ただ、将来にわたってもこの株を大切に持っておいてもらいたいと思う
鉄道事業は観光振興の重要な柱であるが、時には観光地の馬車と勘違いする観光業者も出てくるかもしれない
昔のことを言っても詮無いが・・
大都会ぶって地下鉄などやらずにせめてメイン道路に市電でも復活させておればもっと違った京都になっていたかもしれない
京都の近代化の歴史的シンボルであった市電がごっそり市バスにとってかわったように・・
これからも都市の重要な交通機能がいつ"まま子"にされるかわからないのだ
それまでは埼玉から何も言わないで黙って株を持っておいてもらうのを期待する
鯵庵(12.11)
by ajiankyoto
| 2016-12-10 19:47
| 都市
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