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それなりの付き合いがいい

正月を前にして干し柿が美味しくなってきた
11月に皮をむいて熱湯で消毒し吊るしておいた
風がよければいい干し柿が出来る
当方(うち)の家内が得意にしている
家内の里にも大きな渋柿があるのに、干し柿をしない
寒いけど空気が湿ってるようだ、カビてしまうという
実は京都のマンションの上の階の風がいいようだ

柿は日本固有の果物である
甘柿と渋柿の厳然たる区別はない
渋みが早く抜けるか、なかなか抜けないかである
なかなか抜けないなら抜いてやろうというのが渋柿対策である
干し柿もその一つである
それならそれなりに利用したろうと考えた結果である
干し柿は飛鳥・奈良の日本の歴史とともにあるようだ
柿の種類は数千あるようだが特定できない
自然にできたものらしい
甘い柿のなる木が発見されたら主に接ぎ木でそれを増やしてきた
奇特な人がいて生涯かけて交配で品種改良に取り組んだなどとの話は柿の木には無いのである

里の親戚に自慢の柿の木があって大きくて甘いという
富有や次郎とは形が違う、名前が分らない
農協の人が教えてくれるには百匁柿(ひゃくめかき)らしい?
匁(もんめ)というのは重さである
百匁なら375グラムに相当する
大きな柿である、甘柿でも渋柿でもない?デリケート?らしい
色はいいけど条件によって渋みが抜けきらないことがあるようだ
この柿はもらって帰って焼酎で渋を抜くことにしている
甘柿なのに渋抜きが必要?
だから店では扱いにくい柿らしい
甲州地方ではこの大きな百匁柿を干し柿にして産物にしている
それぞれの土地に合った柿があるということだろう

その農協の人が語るには
品種など知らなくても宅地内にあるのは甘柿で、庭のはずれや畑に植えてるのは渋柿だという
そんな区別法で今のところ外れたことがないということだ
この里の人は柿を売ることなど考えたことなかった
でも、今は道の駅に出している人もいる
もちろん柿を買う人は里にはいない・・のである
昔から柿というのはそれなり(?)の付き合いの果物である
鯵庵(12.27)

Commented by boushi-fufu at 2016-12-27 20:00
それなりの付き合いですか、人もそうやって生きているのでしょうかね、ふとそう思いました。
Commented by hirokazusazanami at 2016-12-27 20:57
百匁柿,少し長くて大きな柿とちがいますか。完全に渋いものと、甘い部分と渋い部分が半々のものも時に交じっていたように思います。渋の干し柿もいいですが、甘柿の熟柿もいいですね。あまり売れないのか一山で安く手に入ります。私はこれが好きですね。
Commented by ajiankyoto at 2016-12-27 21:21
> boushi-fufuさん
土地と空気と気候が人の性根を作ることと同じです?
Commented by ajiankyoto at 2016-12-27 21:34
> hirokazusazanamiさん
百匁柿は熟すのに日がかかります
寒いところでは渋柿です
オクテな分をだけやわらかく甘くなるみたいです
私も含めて年配者にはその点人気がありそうです
ホームセンターでも苗木は売られていました
by ajiankyoto | 2016-12-27 19:28 | 翁草 | Comments(4)