だるまと分福茶釜(だるま寺)

b0355451_19411933.jpg
茶釜というのは茶の湯の釜である
茶の湯が盛んになる前からお湯を沸かすために昔から存在していた筈である
節分の行事で賑わうだるま寺は(臨済宗法輪寺)はだるまの寺である
このだるま寺に京都を代表する企業・島津製作所の2代目島津源蔵の住まいにあったという東屋がある
実はこの人、世紀の発明家として名だたる人である
その東屋に源蔵直筆の「分福茶釜について」と題した木板が掲げられていた(過去形)

分福(文福とも書く・ぶんぶくでもぶんぷくでも)茶釜とは昔ばなし、も一つ正確なあらすじを思い出せないが・・
タヌキが茶釜であり茶釜がタヌキであった気がする
それはさておき木板には茶釜を利用していた日本人は1000年も前から茶釜の蒸気の力を見ていたのに・・
ついに170年前(当時から)にワットに発明を持って行かれた
発明のヒントが周囲にありながら、彼と我との違いが唯々残念である・・という意のことを書いてあった
日本人は茶釜を見てタヌキしか思いつかなかったのかと揶揄しているわけではないが、発明家らしい感慨である
今は島津製作所の創業記念館に里帰りしている

ダルマはゆらゆらと楽なようであるが
転ばされば転ぶけど、ダルマが起き上がる力の源は転んだ力の大きさなのである
苦があっての楽である
茶の湯は茶釜という道具一つで達し得る境地かもしれない
が、湯気を見て科学と違うものが見えていることになるのだろう


般若心経が大きな太鼓の音と聞こえてくる
小生、京都で暮らしていて好きなお寺さんでもある
今日は本堂の座敷で唐津焼の南森氏の焼き物があった
南森氏は製薬会社のサラリーマンから陶芸家に転身した
工房は佐賀唐津の龍仁窯ではあるが、実は京都の生まれだ
いい茶碗があった、座りがいいのに底に丸い穴がある
聞いたら、山野草など鉢だった
今ならヤブコウジの赤い実が似合うはずだと言っていた
そうか、器にも穴の開いたのもあるのか・・と思った
例によって、一つ手ごろな実用品を買うのが趣味である
ただ小生は底に穴のないものにした
人によって見え方も違うのだろうね
鯵庵(2.3)

[PR]
by ajiankyoto | 2017-02-03 06:00 | 京都の水 | Comments(0)