上巳(じょうし)の節句

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上巳の節句というのはもともと旧暦3月の最初の巳(み)の日
後、重三(ちょうさん・・三が重なる日)として3月3日に
奈良時代・平安時代ともけがれを除くため人形(ひとがた)を川に流すことから、
後に人形(にんぎょう)の祭りに進化していった
それが曲水の宴の原型にもなった

江戸時代中期から裕福な庶民(商業人)の財力はやがて頂点に達し、
財を誇りつつ公家の優雅をまねた趣向で家族の厄除けを祈念する行事となり、
女性信仰の雛祭り昇華していった
と言うのが・・定説

庶民にとって女子のご利益を祈念する気持ちの表れが自然に定着したと考えるのが人情の論理
端午の節句(5月5日)と対をなして、子供・家族・社会の平安を願う気持ちで続いている
旧暦の3月3日は今の4月初旬になることが多いが、今年は少し遅く4月18日になる
八重桜の時期であり、桃は既に満開、春爛漫である
そんなことから桃の節句と言われるようになった
結局、新暦の3月初めに桃の花が自然に咲くことはない

新暦3月のひな祭りの桃の花を用意するためには大きな温室がいる
しかも、切り花用の樹形に育てなければならない
切り花の桃の花に実を成らすことはない
花としての桃である、桃にとっても花だけの人生(?)である
だからこそ、桃の花は邪気を払う
3月の桃は、そんな花だと思って見てやらねばならない
鯵庵(30.2.26②)



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by ajiankyoto | 2018-02-26 09:53 | | Comments(0)