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がんこ氏の場合⑷


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ブログにふさわしくない話を続けます
人間の想像力には大きな限界がある
立派な子がおってもおらなくても同じことなのだ
も一度話をがんこ氏に戻すと・・自分で決められるものは自分で決められるうちに自分で決めたいと言っていた
壮年期の息子さん家族に自分の最後を相談することは無理だろう
人間の想像力には大きな限界がある
明日起こるかもしれないというだけで、考えたくもないことを考えることは出来ない
思いついたことをそう簡単に口に出すことは出来ない
ましてや奥さん(息子さんにとっては母親)のことも考えなくてはならない立場に追いやった
子供なら自分のことは自分でやれたらそれで十分なんだけど、自分だってやっと自分が見えてきた
自分の死に方は自分で考えるしかない、と言うのが結論だ

親子が別に暮らすことには慣れている
そんな世代でもあった
でも、夫婦が別に暮らすことは今まで考えたことがなかった
結局は奥さんは家を失った
哀しいかな、自分の死のことをゆだねることは出来ない
とりあえずは自分の葬儀ではあるが、がんこ氏にはこだわりはない
遺言(ゆいごん・法律的には〝いごん″と読む、嫌だね)など書く気はさらさらない
財産は死ぬまでに使ってしまうつもりだが、長生きすれば足らないかもしれない
たとえ借金でも相続は発生する、その多くは事務手続きである
それでもめるならもめればいい、そう思うことにした

子供が大人になるまでの親の義務は当然であるが、成人すればそれからも解放される
子供の立場で言えばその逆もまた当然でもある
自分らもそう思ってきた
家の単位は二人、一人では単位に満たない
家を失ったのはがんこ氏も同じことだった
淋しくはあるが、それが一人で暮らすということだと小生も思う
心配してもしなくとも、ほとんどの人がそこへ行くことになる
この項続く・・・
鯵庵(5.13)


by ajiankyoto | 2017-05-13 08:32 | 健康保険 | Comments(0)