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大津から京へ入る道⑴

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山城の国と近江の国、山科から大津にいたる国境は逢坂山(おうさかやま)を越える
街道は逢坂山とそのすぐ南に位置する音羽山(おとわやま)の間を通る
往古(むかし)から逢坂の関が設けられ、東国から都への出入り口である
JR東海道線は逢坂山をトンネルでくぐるこの山間(やまあい)を昔の街道に沿って国道1号線と京阪京津(けいしん)線が並んでいる

この山間の峠あたりが逢坂の関が置かれたあたりらしい
京都から行けばこの峠を越えたところが大津の宿
東海道五十三次の53番目の宿場町であり最大の宿場町でもある
行政区域では京津線の追分駅・大谷駅などは大津市になる
京都市と大津市は県境ともども隣接している

逆に言えば北から湖上を来たのも東から陸上を来たのもこの大津で合流し
東海道となって大津宿から峠を越えて追分を越えて西へ進み京都三条に至る
あるいはまた追分から南へ下る(ならかいどう)と伏見や宇治に至る
街道としてはそちらの方が古いかもしれない
が、今回は東海道を進む

この項続く
鯵庵(5.18)

by ajiankyoto | 2017-05-18 07:38 | 車石文化 | Comments(0)