2017年 09月 01日
おかげさんの文化
それでも、それを知っても隣国に頼らなければやっていけない我が国の経済の方がわからない
儲けさえすればいいというのは今では我が国の経済である
新しく台頭してきた隣国などががそれを真似たとしても文句は言えない
中国の矛盾した新しい資本主義も何のことはない日本の資本主義を手本にしているのだ
我が国も中国に進出したり中国に工場もったりしているのはより以上儲けるために手を組んでいるのだ
儲かるということを知ったらやめられない、そこから出発しているのである
それを資本主義と言う、と言われたらその世界でそれに反論できる人はいない
京都の企業も今は同じである
大坂や京都、江戸時代からの上方の商人はもともと武士に似た士魂を持っていると言われる
その精神が花咲いたのが〝お陰さん″
お世話になった人への感謝であり、利益に対する感謝でもあり、神仏の庇護を得たことへの感謝でもある
儲けが薄くてもお陰さんで・・、と思えば商売はやっていける
武士のいない地では、商人が一番強い精神力を持っていた
行政担当としても商人が高い地位を得られたことはそういう社会性があってこその話である
公の地位である、金持ちとしての地位ではないのが、上方の特色である
それは封建領主のいない大坂・京都の特色でもある
明治になって資本主義が発達しても、商人道から発展した資本主義の訓練をしていたことは士(さむらい)の魂に通じるものがあるのではないかと思っている
今時になってそういうドラマがやけに受けたりするのはそういうことである
ところが、資本主義は成長しするとともに商道は堕落してきた
海外で客の打ちこわしにあっても撤退することもない
一流が行き詰まったら今度は二流が行く
そのあとは有象無象の町工場までが海外に工場を持っている
先進国になったとたん、何のことない大から小まで人件費を値切りたいのだ
それほど払いたくないのだろうか・・??
もちろん江戸時代の町衆や明治の話はそれも今は過去の話でもあるが・・
ちょっと目算が狂えば今度は社員ごと技術ごと外国に身売りする
昔そんな会社に工場建ててもらいたくて何十億円の補助金を出した役所もあるくらいなのに・・
そこに”おかげさん”なんて理念はかけらもない
そんな会社ならつぶしてしもてそのかわり残った土地も金も人も技術も日本に返せ、と言いたくなる
きっと創業者が生きておればそう言うだろう・・な??
鯵庵(9.1)
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m-masako77 at 2017-09-01 15:09
おかげさん 文化にはそういういいところがあるのがわかりました。ありがとうございます。
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ajiankyoto at 2017-09-01 20:01
by ajiankyoto
| 2017-09-01 09:06
| ご利益
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Comments(2)