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最低賃金と生活保護、どっちやねん??

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10月に入って最低賃金の改定があった
大阪府は時間給909円、京都府は856円になった
ともに20数円は上がった
全国の平均は848円であるから、京都府も平均を上回る・・・
小生このブログを始めたころ、そのころ身に染みたことの一つがこの最低賃金なのである

65歳を過ぎてハローワークに通った
有効求人倍率は上がった上がったと言いながら、ハローワークのパート勤務はほぼ最低賃金だった
ハローワークで見た求人の主は最低賃金にこだわっていた
いつまでたっても求人に成功しない雇い主ばかりだった
小生は最低賃金に不満があった訳ではなかった
適当な勤務時間を希望していたし
サラリーマンを辞めた次の年、健康保険が月にん万円と言われて、それぐらいは稼がなければという事情はあった
その時、最低賃金というもの仕組み組みを知った
この最低賃金制度は、一方、生活保護との整合性を配慮せよとなっている
言い換えれば生活保護水準を意識したものだということだ

少ない求人なら若い人に譲ってやりたかった
だが、年寄りが出来る仕事(年令不問)を譲って貰たったくらいでは生活できない、というのが次の壁だった
上限と下限を決める制度に整合性は要らない
労働の対価を生活水準(最低の生活)を根拠に定めることが害をなしている
あるいは、生活保護基準が最低賃金を一律に下げてしまっているように思う

最低賃金の下限は生活保護基準なのだ
問題はそれが実際には上限になってしまっていることだ
働いて賃金もらって税金も健康保険も医療費も払うなら、
生活保護で医療費の給付(現物給付、ただのこと)も受けた方が割がいいのに決まっている
一度生活保護を得られたらもう最低賃金の労働に帰ってくることはないのは理解できる
当たり前だ、プライド捨てて働いても実際は生活保護を超える収入などないのだ

来年あたりから本格的な賃金上昇局面になるという学者もいる
そもそも賃金を経済で説くということが迷路になっているのではないか
いずれにしろ最低賃金の動きを見ればわかることだ
最低賃金しか払えませんというような商売なら・・
働く人にとってはやめてしまってもそれほど困らないという理屈になる
もちろん、働く人が困らないなら・・そんな店、客にとっても何も困らない
会社や商売するのは勝手だけど、無視してもいい要らない会社や店がほとんどなのだ
それは実業とは言わないのとちゃうか、小生でもわかった
鯵庵(10.17)




by ajiankyoto | 2017-10-17 10:00 | ハロー・ワーク | Comments(0)