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角大師(つのだいし)/粟田口界隈

(尊勝院/粟田口界隈に続く)
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元三大師と言うのは慈恵大師(じえだいし)とも言われる
18代の天台座主良源(りょうげん)、天台宗中興の祖とも言われる
ここは元三大師をお祀りしているお堂でもある
応仁の乱の後秀吉によって再建されたとある
徳川期は住職が多賀大社の別当を務めるなど
青蓮院門跡の有力な塔頭であった

が、ここで述べたいのは平安時代の良源のことである
僧兵を多く抱えた比叡山であったが、
良源(985没)や源信(1017没)は天台本覚思想と言う教義を体系化していく
これは平たく言うと信仰中心主義であった
その後200年やがて、法然(1212没)や親鸞(1263没)、道元(1253没)、日蓮(1282没)などの僧はこの思想を超えて鎌倉時代の新しい教義を開いていく

その根元にあるのが、良源である
良源は観音の化身とも言われたりする
角大師(つのだいし)はこの良源の姿厄除けの護符である
近江の坂本や大原や京都市中の民家に見られる
この項、その護符の謂れの一端である
鯵庵(10.26)




by ajiankyoto | 2017-10-26 09:27 | 往生 | Comments(0)