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悪意の始まり

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世界的な大会社の社長が「現場には・・悪意がなかった」という
検査書類に、自分の印ではなく正規の検査員の印鑑を押しながら・・である
社長が言ったのである
経営者に問題があることをこの社長は気づいていない

品質に問題はないと言いたいのだろう
会社が考える「品質」と消費者の求める「品質」とは違うことを白状した
「検査」が「品質」だとすら理解していない
様々な偽装事件が暴露される
多くの場合、品質や味に個別の問題がないという

昔、但馬牛を佐賀牛だと偽って、「佐賀牛で何が悪い」と言った人もいる
佐賀牛でも"遜色"ないと、品質論で言い訳した
偽装に悪意がないと言いたかったのだろう
今度は佐賀牛が「佐賀牛でも遜色ない」というのは何事かと怒った
客の食い残しを別の客に出していることもばれて店を閉めた
いつまでたっても同じ話である
会社の方の理屈である

有名になったり、大きな会社だったりすると、それだけで弱点があるのだ
社長や部長が何をしなければならないかを理解していない人が多い
会社でもそういう人の方が出世の機会が多いからだ
消費者我々は日本の工業製品の高品質に慣れている
そのことを知ったうえで品質に手を抜く
それが悪意でなくてなんだろうか

そもそも悪意がなかったと言い訳することが
善意も良心もなかったと言ってるに過ぎない
まだ、そのことに気づかない
鯵庵(10.28)

by ajiankyoto | 2017-10-28 09:26 | 偽装 | Comments(0)