人気ブログランキング | 話題のタグを見る

スグキナ/野菜主義

スグキナ/野菜主義_b0355451_07495557.jpg
このすぐき、絵を見ていただいた通り、カブである
カブの変種である
カブは中央アジアから中国を経て我が国に伝わってきたとも言うが、奈良時代にはあったようだ
アブラナ科は交雑が盛んにおこなわれるので、江戸時代には多くの種類のカブが各地で作られた
今は日本列島東西合わせて80数種生産されている

岐阜の赤かぶ、滋賀県の日野菜も京都の聖護院かぶらもその一つである
このスグキナもその一つである、が、ほとんどすぐき漬けに利用される
300年前くらいに上賀茂の社家で栽培・加工されていたされたという
上賀茂の農家でスグキナの種と乳酸発酵の加工の工夫が引き継がれてきた

12月になると一面スグキの畑であるが、
それでも多くのスグキが畑に残され、春になればスグキの菜の花の花盛りでもある
種を取るためである
だから、上賀茂の農家では他のアブラナ科の野菜を育てないという
農家それぞれが自分の家の種を守っていっているとあった
それが伝統野菜である所以なのだろう
鯵庵(2.1.9)


by ajiankyoto | 2020-01-09 20:12 | 野菜主義 | Comments(0)