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醍醐寺の修験道/伏見街道

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修験道は7世紀役小角(えんのおづの・役行者(えんのぎょうじゃ)とも)を始祖とする
わが国独自の山岳信仰に新しく伝来した仏教の密教的信仰などが交った神仏混淆(こんこう)の宗教
自然を拝み、山を道場とし修行する山の宗教
自分の体を使って得られた超自然の呪力と神仏の力で悟りを得るのが山伏(やまぶし)や修験者(しゅげんしゃ)と言われる
大きな特色は、修験道の神は神仏習合の神であり、神も仏も分かちなく敬うところにある
近畿地方では熊野・吉野・大峰山・高野山などを道場とする

明治の廃仏稀釈の時にもっとも弾劾されたのが修験道
明治5年修験道廃止令が出る
醍醐寺は真言宗の当山派と言われ、江戸幕府によって我が国の修験道を統治する立場にあった
天台宗の聖護院(天台宗は本山派という)のどちらかに属さねばならなかった
日本の国のもっとも素朴にして宗教心の高いのが修験道でもあった
今の神社やお寺を見て日本の宗教だと思うのも間違っているし
日本に固有の宗教がないと思うのもには間違っている気がする

醍醐寺の脇を自然に上って行くと女人堂
それから先が上醍醐と言われる、笠取山をその場とした醍醐寺の本性の地
観音札所もここから小一時間も山を登ったところとなる
此の上にいるのは空海が神泉苑で修法の時に出現したと言われる「清瀧権現(せいりゅうごんげん)」という女神がいる
鯵庵(30.5.9)

by ajiankyoto | 2018-05-09 16:45 | 都市 | Comments(0)