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婿養子かマスオさんか/吾亦紅⑸

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婿養子は結婚と同時に妻の親の相続人になることでもある
男女は結婚によって夫か妻かの姓を選ぶことが出来る
小生の妻は小生の姓を名乗ってる小生の配偶者であり、我が家の主婦(神)ではある、また親から見たら大事な嫁ではあるが小生の親の相続人ではない
しかし、婿養子の場合は、妻の姓を名乗るということにそれ以上の期待と拘束があるのである
現行民法では婚姻と同時に夫が妻の親と養子縁組することが出来る
また、結婚の後に、後に養子になることも出来る

テレビ「サザエさん」のマスオさんは妻と子供、家族と一緒に暮らしている
ご存じの通りフグ田家の戸主であるが、磯野家にお世話になっている
2世帯住宅型のハシリではあるが、家族一体型でありまだ2世帯型にはなっていない
妻の実家で暮らしているが、磯野波平さんとフネさん夫婦の養子ではない
これを一つの事例として「マスオさん」という立場が皆に知られることになった

現代はマスオさん型だと言われる
一つは避けることのできない嫁と姑の問題が無くなる
もう一つは相続関係者にとって中立な立場を強調できる
もう一つは、反乱を起こさない、圧力を感じなくていい存在である
そう思って見ればガスのようである
臭いでもしなければ存在に気づかない
しかし、大事なことはサザエの存在がある限り娘婿にもやがてそれにふさわしい存在がある
家族同然にどう報いるか?波平さんがどう考えているかだろう

漫画の世界にはないことが現実の世間には起こる
仮にサザエとマスオが離婚するという事件が起こったら・・磯野家(フグ田家ではない)の危機につながる
今、大阪のフグ田家はマスオさん状態に口出しをしていない
仮にマスオさんが磯野家の養子になると言えば今度はフグ田家が倒壊することになる
一軒の家が滅ぶことは簡単だがその分相続関係が複雑にもなる
磯野家・フグ田家二家が一つの家族のように暮らしている
今の距離感がギリギリのバランスが取れているのだろう
家族がテーマでありながらその中で家族とは何なのかと常に考えているのはマスオさんだけなのである
だから、テレビ「サザエさん」の主役はマスオさんだと鯵庵は言う

勝手余談である
このシリーズの最初に引用した親不孝を詫びる「吾亦紅(われもこう)」の歌はそのマスオさんの将来を歌ってるのだと鯵庵は思っている
♪来月で俺離婚するするんだよ、そうはじめて自分を生きる・・
そう思えば初めて詩が生きてくる
まだまだ続く鯵庵(30.3.26)

by ajiankyoto | 2018-05-26 08:29 | 家族 | Comments(0)