2018年 05月 31日
息子の違算も遺産になる/吾亦紅⑽

家族はあったが、今は子供たちが同じように自分の家をこしらえている
小生はツバメ派である
ツバメはオスメス共同で巣作りすることで番になる
どちらかに事故がない限り添い遂げる
代々同じことをしていると思えばいい
今となってはである
親の面倒を十分見ることは出来なかったが、そのかわり親に面倒はかけなかった
そんな生き方を選択したつもりだが、それはあくまで自分の都合であった
そのまま置き換えれば子供に子も供らの都合がある
空腹であろうとなかろうと親からもらえるものがあるなら拒む必要はない
息子が先に亡くなった時、小生ら夫婦がともに息子の相続人だったけど
21歳の息子には財産がなかった
サラ金の借金を遠くまで行って返済したくらいだ
後の方になって・・死亡だったら借金は返さなくともよいと教えられた
本人が死亡しても取りはぐれないためのサラ金業者が保険をかけている
不自然な相続は取りはぐれることが多い、だから保険制度があるともいえる
遊び好きの悪ついでに・・そんなことなら子供の一人も残してくれてもよかったと今は思っている
ひょっとしたらと・・と思う話があったけれど・・そこまで気が回らない
あくまでも仮にではあるが・・いい嫁になる前に、好きな男を失った人が一人はいたかもしれない
あくまでも仮定であるが、それを私たちに言えなかった、としたら私たちも未熟だったのかもしれない
20代は未熟である、人生をテレビドラマでしか知らない
今は子供が大人になって始めて自分も大人になれるのだ
あれから20年の歳月がまた流れて・・あれが我が家が滅ぶ前兆だったのだと気付いた
それも仕方のないことだった
鯵庵(30.5.31)