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看取り率/吾亦紅⒁

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ちょこっとまた吾亦紅(われもこう)の唄に帰る
この唄、"いまさら離婚"ということが裏のテーマになっている
またその裏には母親を看取れなかったことの悔いがある
人間が死ぬのはほぼ病気だから、看取りとは病人のそばにいて死期まで見守り世話をすることである
危篤だと言ってその時だけ飛んでくることではない、それは死に目という
いずれにしろ一番多いのは、病院だろう・・
病院が8割、自宅や老人施設が約2割である
唄の母も一人病院で寂しく亡くなった・・一番多い・・国の統計である

どこで死にたいかって?そんなこと聞かんといてーや
現在の状況でこれぐらいだとすればあと10~20年後を予定している我らの時代はどうなっているのだろうか
不安になるのは当然である
人生、旅先の路傍もあれば、刑務所だってあり得る
自宅だけどいつまでも見つからなかったということも・・
その中で病院での死を家族に看取られたとしたら御の字だろう
国は何とか20年後には自宅や老人施設での死を、現在の2割を4割ぐらいに引き上げたいと目標を定めている
だがこれは場合によってはあきらめる他ないような数値だ
もう数年でやってくる団塊世代の後期高齢者化・・
病院が一杯なのにその病院が在宅医療体制の充実を図るには遅すぎた
身寄りなき余りに多くの老人に対して病床や介護人員の不足がやってくる
20年後なら達成できるかもしれないとしたら
・・それは団塊の波が行ってしまってからのことであろう

夫婦でこの問題を考えると・・
後になるか先になるか、それによって違ってくるのではないかと実感している
先に死にたいとは必ずしも思わないが・・、後になってしまえば多くのことをあきらめざるを得ない
自宅で(嫌われながらも)看取られて死ねるなんて幸せは僥倖と言うに等しい
自分で歩いて姥捨て山に登っていく時代がやってきたのである
いずれにしても自分のことである
率とか割合ではない
地域差も他人のことも関係ない
はっきり言えば0か100かの世界である
今の50代から70代のこの後の看取り率は一度限りなく0に近づくと考えていた方がいい
鯵庵(30.6.3)

by ajiankyoto | 2018-06-06 07:02 | 家族 | Comments(0)