嫁が来ない(その2)/吾亦紅⒀

前項「嫁が来ない」もう一度ことわっておくが結婚相手の嫁ではない
息子の配偶者のことである
前項で出演願った家内の友人は夫婦の期待を息子や息子の嫁にかぶせて期待しすぎている
それでも孫はひょっとしたら自分で来れるようになったら来てくれるかもしれない
それまでは母親の手の中にあるのだから仕方がない
最期の期待まで打ち壊してやる必要はない、だからそれ以上のことはいう必要はない
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元気なうちは息子も嫁も来てもらわなくてもいいじゃないか、と言うと、倒れた時が心配だという
それはいくら心配しても心配しすぎることはないが、元気な時に来ないものが倒れた時に来るはずがないではないか
亭主の老後をほって、亭主の親の面倒を見る前に離婚して、その上で、息子や嫁に面倒見てもらえる話はどだい無理な話だ
息子の嫁に離婚を勧めるようなものである
もちろん、孫が遊びに来ない愚痴を言いに来た家内の友人にそこまでは言えない
そこまで行けばまた「吾亦紅」の唄になってくる
夫婦で出来ないことは一人なったらもっと出来ないものなのだ

看取りというのがキーワードだ
看取りとは死期に向かって家族の看護・介護を言う、その看取り経験が日本でなくなっていると指摘されている
病院は看護であり施設は介護は出来る、しかし家庭は今何も出来ない
看取り放棄の嫁と姑は家族の定義に入っていない
看取りとは家族の話である、どこで死ぬかは家族の問題である
"自宅や施設で"死にたいと思うなら、"家族の介護"がキーワードだろう
現実には気の利いた介護を受けるチャンスは施設しかなく、結局は施設で・・寂しくということになる
せめて自宅や施設で4割の方が看取られるようにしたいという政府のスローガンは
他でもなく既に医療体制が限界に来ているということを言っているに過ぎない
家族を壊してきて、そのための家族をつくるというのは大きな矛盾である
・・・・どこで死にたいかと言われても・・困る、のである

10年ほど昔に大きなアンケート調査に協力し、アンケートの集計結果が送られてきた
将来の一番の不安は、病気であり介護されることである
しからば誰に介護されるのに抵抗があるかということだ
女性がもっとも高い率で抵抗感があるのは息子の配偶者いわゆる嫁であった
独身・離婚・死別を含めての50才~80才の9割の人がそう回答している
「人間の欲は自分を計算に入れない?」と言われながらもある程度覚悟はしているようだ
男性(老人に限らず)はそのとばっちりを食らってるようなところもあるからである
鯵庵(30.6.5)

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by ajiankyoto | 2018-06-05 19:22 | 家族 | Comments(0)