家族で暮らす/京都の盆の過ごし方


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千本閻魔(えんま)堂は高野山真言宗の寺、千本鞍馬口を少し下る
京都の3大葬送の地・蓮台野(れんだいの)の入り口にある、ことになる
近くまで行けば商店街の裏から迎え鐘の音が聞こえてくる
ここへきてお盆に精霊を迎えるには、まず水塔婆を買う、水塔婆に迎えたい精霊の名前を書いてもらう、線香で煙で水塔婆を清める、地蔵の池に水塔婆を流す、その後に迎え鐘を水塔婆の数だけ鳴らすという順番らしい
わざわざ迎えに来るのは迎えたい精霊があるからである・・

水塔婆に戒名を書いてもらって、で1枚当たりX円
大体は5、6枚持っている人が多く、一家族あたり5×X円になる
千本通に入り口が面している、日常のお寺の収入源は月極駐車場のようだ
この時ばかりは庵主さん家族と檀家の皆さんが総出だ
が、どうしても地元の町工場的な印象を受ける
市バスの206号系統ルートは見るとこの多い黄金ルートと呼ばれる
が、東山通りを走るときと違ってここ千本通は観光客が少ない
そのせいかもしれない
でも西陣の景気が支えた時期もあったかもしれない
都はるみが遊びに来て若き庵主さんと一緒に写真に写っている
それでもお寺はこの7日から10日の期間は迎え鐘の音を数えながら景気判断を出来る

亡くなった人の初めてのお盆は初盆(はつぼん)とか新盆(にいぼん)とか言う
出来るだけ親族皆が寄って灯りをともしお供えをして故人を偲ぶのが優しい過ごし方だ
しかし、密やかに一人してお参りしたい人もいるだろう
新盆なら大きな閻魔大王の前で特別に祈祷もしてもらえる
亡き人と自分のために太鼓を打ちながら大きな声で般若心経も唱えてくれる
閻魔大王が身近に感じられる瞬間だ

小生は心ばかしのお賽銭だけで紛れて迎え鐘2つだけつかしていただいた
それでも音色に遜色はなかった
当たり前のことだけど地域の人たちにとって千本えんま堂は年中、千本えんま堂だ
観光という大波が来なかったとしたら京都ってこんな町だなと思わされる
そこらじゅうに地蔵さんや閻魔大王がいて、思うときはいつでも亡き人と一緒に暮らしている
家族があった・・
その代わり京都の庶民の盆の始まりはあくまでも俗っぽいのが特徴だ
鯵庵(30.8.8)

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by ajiankyoto | 2018-08-08 19:54 | 地蔵菩薩 | Comments(0)