京都の自転車⑷冷蔵庫のある暮らし


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明治以前にはなかったものだけれど、町内の店(商売)でなくなったものに氷屋がある
昭和30年代の町の暮らしには冷氷庫(れいひょうこ・本来の冷蔵庫である)があった
冷氷庫は木製にして2段になっていた
前面や扉には銅版をはってそれなりに豪華なもので玄関を入ったところにおいていた
玄関や土間におくのは理由がある
上段に氷、その冷気で下段の食品を冷やすのである。融けた氷は水になるからである
氷屋がリヤカーの自転車に乗せて運んできた氷の塊を1貫目(3.75㌔)から2貫目くらい注文の大きさに大きなノコギリで切ってくれる
昭和40年代後半になると家庭にも電気冷蔵庫が流行り出した
三種の神器(さんしゅのじんぎ)と言われた
テレビ「サザエさん」に出てくる電気冷蔵庫は昭和50年代の製品である
その時にはもう氷屋さんは急激に減っていた
電気冷蔵庫が氷を作れるようになって、冷凍庫が当たり前になり、ドアの数が増えて、どんどん機能的になって行った
30年代に何千件もあったようなあの時の氷屋さんはその後どこへ行ったのだろうか
鯵庵(30.10.12)

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by ajiankyoto | 2018-10-12 09:12 | 翁草 | Comments(0)