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葬式のレール(5)家族葬(僧侶は家族葬割引はしない)

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今、仮にインターネットで「直葬(ちょくそう)」を検索してみると・・
以前よりはるかに葬儀の形態として定着してきているように思える
葬儀屋も葬式を大きさだけで商売するしていけなくなっている

葬儀の流れは同じである
一つ、遺体を引き取り安置する
一つ、打ち合わせ・死亡届の提出・僧侶の手配・通夜
一つ、納棺・告別式
一つ、出棺・火葬(および式中の初七日法要)
一つ、支払い・・・となる
参列者2~3人で通夜も告別式も省略すれば20万円ぐらい、と言っている
直葬でも「火葬式」といういい方もある
何度も言うように法律的には火葬の許可さえ出たらいいのだ
もっと節約したやり方を選択できる
が、流れは同じである

不思議な話であるが、個人の葬儀は元々家族葬だ
参列者とその経費を見直したい場合に言う
その場合の「家族葬」であれば、少人数でも一般的なセレモニーを行う
・・・100万円以上はかかりそうだ
僧侶への謝礼は別である
葬儀の意義をはっきりさせなければ同じである
僧侶には家族葬ゆえの割引はない

あとは参列者の数に左右される
葬儀は残された者のためにある、という考え方も正しい
家族葬なのに故人に無縁な参列者が増えたのでは今までと同じである
遺族の意向がはっきりしているなら、告別式への参列は見合わすべきである
その代わり・・通夜の時に弔意を伝えるのは自然だし差し支えないという
故人を中心に考えればそれも自然なことである

例え孤独死でも、参列者が一人もいないということはあり得ない
身元不明であってさえ、遺体の尊厳を守るためには多くの人の手を煩わすことにならざるを得ない
それが葬儀なのでである
鯵庵(30.11.7)

by ajiankyoto | 2021-03-30 19:36 | 葬式のレール | Comments(0)