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葬式のレール⒁墓守

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墓守の仕事に興味を持ったのは、第3の仕事を求めての話であった
実はハローワークを通じて初めての面接だった、樹木葬の企画会社だった
面接の後すぐに丁寧に断られた、5年も前の話である
詮無いながらもそういうことにも少し勉強させていただいた
埋葬(納骨)の形は様々であるが、ここの遺骨はお寺の庭で手厚く祀られる
大きな石の墓標はないが、寺の中である、本物感?はある
火葬ゆえに出来ることである、納骨の墓に近い方法だと思えばいい
墓の将来(死後の姿も)を容易に想像することが出来る
だから、自分用に生前に購入する人が増えている
本山の塔頭寺院だから、年に何回かは厳かに法要も営んでくれるし、友の会もある
そうでなくとも新しい住人が増えてくることは事実だ
しかも、観光客では入れない・・京都のブランド志向にも対応できるわけである

それはさておき、もし採用されておれば私の仕事は何だったのかと言うと・・
お客の案内をする運転手と墓掃除である
古風に言うと墓守(はかもり)だった
だから、人の墓を守するというそのことに憧れて応募したのに・・・・である
採用されなかったけど、いい思い出になった
京都の寺院型の樹木葬は都市移民の我々の世代にとっていい落ち着きどころになる
どのような状態であっても、骨(遺灰)は自然のバクテリアのおかげで数十年で土と水となる
樹木の栄養となってもいいとさえ思えば、死後落ち着ける環境である
樹木の栄養になってもいいとさえ思えば、死ぬまで落ち着けることもある
小生も落ち着いて営業と墓守をしていれば、いい罪滅ぼしになったのにと、今でも残念に思っている
鯵庵(30.11.23)

by ajiankyoto | 2018-11-23 08:55 | 地蔵菩薩 | Comments(0)