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鞍馬天狗

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何が日本の少年たちの願いだったのだろうか
子供の頃の遊びは色々あった
単純だけど知恵はあった
遊びに対する知恵は結構鋭く独創性もまんざらではない
要は皆が貧しい時代だった
教育も満足ではなかったが、何より食べるものも豊かではなかった
青い塩辛い鼻汁を覚えてる?透明な水っぽい鼻水ではない
味のある“はな”なんです。

親が編んでくれた毛糸のセーター(そうです、毛糸は編むもんで、買うものではないのです)の袖が洟をこすり付けてテカテカだった
“あおっぱな”は栄養に問題があったなどという学者がいるが、学者でなくともそんなことわかってる
当時栄養に問題のない子など我々の近くにはいなかった。
話は横道にそれてばかりだけど、子供の遊びに関しては貧乏も栄養も関係ない
要は遊びにも飢えていた
後は知恵とリーダーの存在だった
上手く続けられるかどうかは分からないが、おとこ編と題して少し言わして・・

鞍馬天狗の映画を見たのは半世紀以上も前である
嵐寛寿郎(あらしかんじゅうろう)だった筈である
このイラストより色っぽかった
勤皇(きんのう)も佐幕(さばく)も分からなかった
鞍馬天狗もどちらの味方かよく分からなかった
大仏次郎(おさらぎじろう)の小説では覆面などしていないが、結構複雑な男だった
ただし、目元清し(めもとすずし)とある

幕末のあの時代にフェアーないい男にだけ味方する男だった
大仏次郎は〝そんな奴居るかぁ″を書きたかったのだと思っている
鯵庵(31.2.21②)

by ajiankyoto | 2019-02-21 11:49 | おとこ編 | Comments(0)