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桃太郎

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何が日本の少年たちの願いだったのだろうか

今と違うのは仲間と遊ぶことに飢えていたことだと思う
だから、次々に知恵が湧いて出てくるわけである
独り遊びでは、限界がある
そもそも独りではリーダーになれない
二人でも三人でもいい、三人寄れば一つの軍であると、三国志は語る
劉備を兄として三人の義兄弟の契りができる
艱難辛苦のはて劉備玄徳が蜀の国の皇帝になるまで三人の血盟は続く
悠久の中国を舞台に雄大な遊びの物語が完結したような印象を受ける

子供の頃、体は大きいが同じく〝あおっぱな″を垂れた餓鬼大将がいたが、それでも同じことである
遊ぶことを真剣に考えた結果、自ずとそのガキ大将にみなついていったのである
遊ぶという同じ目的の元に集合して、より楽しくするための仕掛けである
それがガキ仲間のリーダーだった
ついていったからとて不足はないし、工夫次第ではいつでもリーダーにはなれる・・わけである
それは、遊びだからでもある
小生は言う、その時に訓練しておかねばならなかった

三国志と比するのはおかしいけど、桃太郎はイヌ・サル・キジを連れている
明らかに親分・子分の間柄である
それは黍団子(きびだんご)を与えるということで、鬼退治は主人(?)桃太郎の目的である
見返りが黍団子とは限らない・・それは金銭であったり、出世であったり、たとえば庇護や保護であったり・・自分が必要とするものを得るために結んだ関係といえる
あるいは昔のやくざの関係かもしれない

イヌ・サル・キジにだって明らかに遊び以上の仕事感が存在する
実はこちらのほうが表社会でも裏社会でも、実生活の9割を占める関係だと拙者も思う
結局こちらのほうを大事にしなければほとんどの人が生きてゆけない
鯵庵(31.2.22②)



by ajiankyoto | 2019-02-22 20:36 | おとこ編 | Comments(0)