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古都ということ

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三条カルチャーで室町芸能史の講座を持つスーパー講師が講座の最初にいつも言う

覇権が京都を去って、もう400年、安土桃山時代は京都の最後の花だった
天下を分けた関ヶ原(1600)は、徳川の新しい覇権を固め江戸を都にした
新しい権威を打ち立てていくには自分の地盤のある関東の方がいい
大坂夏の陣(1615)から20年、参勤交代の制度(1635)は徳川の覇権がゆるぎないことと、江戸が都ですよと日本全国に教えたことになる
それから300年幕末の動乱時期まで、庶民は京都が都であるということも、都があったということも知らなかった
かって都のあったという意味では、その時京都は奈良と同じく古都となった
古都というのは首都でなくなったという意味である

でも、それが今の京都の原型なのだ
応仁の乱を超えた後の京都が今の京都の本当の原型なのだ
京都は平安絵巻ではないのだ
また、わびさびの都市ではないのだ
戦国時代に日本にただ一つだけの都市機能を有した町だった
結局そのまま哀愁のある一地方都市になったのだ
我が国に都市は3っつしかなかった
大坂と京都と江戸であった

その中で京都の特色は、と言うと・・明治になって首都が江戸に移って東京になったおかげで、その後ライバルとなる新たな古都が現れてないことになる
・・というのがスーパー講師の持論だ
小生のブログはその言葉がきっかけになった
鯵庵(31.3.13)

by ajiankyoto | 2019-03-13 14:47 | 都市 | Comments(0)